美浜原発3号機の現状がよくわかる報道記事です。

運転40年超の福井・高浜と美浜の2原発 金品受領問題、安全性...再稼働の壁高く
毎日新聞 7/20(月) 11:36

 運転開始から40年を超える高浜原発1号機(福井県高浜町、運転開始1974年11月)と美浜原発3号機(同県美浜町、同76年12月)の安全対策工事が今年9月に終了する予定だ。順調に手続きなどが進めば、40年超過原発でどちらかの原発が国内初の再稼働となるはずだが、さまざまなハードルも見える。【大島秀利】

地元同意が必要
 県原子力安全対策課によると、再稼働前には県が独自に安全性などをチェックする「県原子力安全専門委員会」(専門家12人)の審議があり、老朽化対策などが議論される見通し。特に40年を超える高浜1号と美浜3号では「特別点検」として原子炉容器の内面全体検査、原子炉格納容器の内側の検査、コンクリートの劣化具合の調査が行われており、議論の対象となる。今回は対策工事の終了後に開催される予定。通常2~3カ月程度はかかるという。原子力規制庁は使用前検査を実施する。
 さらに、国内初の40年超運転に対する国民や県民の不安を払拭(ふっしょく)するため、国が前面に立ってその必要性や安全性について責任ある対応と説明を積み重ねるよう、県は求めている。
 さらに、地元の町議会や町長、県議会、知事の了解を得る必要があり、県の関係者は「年内の再稼働は考えにくい」という。

テロ対策で制約
 加えて大きな制約となるのが、テロ対策施設「特定重大事故等対処施設(特重)」の完成期限だ。高浜1号の場合、完成期限は2021年6月9日で、期限に完成しないと以降の運転ができない。関西電力は現在、完成の時期は未定とするが、19年4月の時点で「高浜1、2号は完成期限より2年半遅れ、美浜3号は1年半年遅れる」としていた。つまり、仮に来年早々に再稼働しても特重が完成しないと高浜1号は半年ほどで再び停止する。
 美浜3号の場合は、特重の完成期限は21年10月25日。来年早々の再稼働だと、約10カ月運転できる計算になる。

金品受領問題も影響
 これらの許認可に加え、19年9月に関電幹部らが高浜町の元助役側から金品を受領していた問題が発覚した。
 杉本達治知事は7月8日の県議会予算特別委員会で「6月30日、関電の森本孝社長に『業務改善計画という形ができても文化や人が変わらないといけない。安全面や地域共生で信頼関係がしっかりできないと地元として前に進めない』などと話した」と答弁した。
 美浜3号では従来は考慮外だった活断層の影響が新規制基準で評価された。このため、基準地震動(耐震設計の目安とする揺れ)が従来の750ガルから993ガルへ引き上げられ、耐震工事が行われた経緯もある。原発に反対の松下照幸・美浜町議は「活断層の評価が十分なのか疑問だ。金品受領の人為的な問題も加わった。補助金頼りの行政から抜け出すのは容易でないが、東京電力福島第1原発のような事故を起こしたらおしまいだ」と徹底した議論を求める。
 関電は「再稼働の時期は地元の理解があってのこと。未定です」と説明している。

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