美浜町議会(2020・3)本会議・討論

5議案に反対しました。

議案第3号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第5号)
議案第35号 美浜町観光振興基金条例の制定について


「議案第3号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第5号)」に対し、反対する立場から討論を行いました。また、「議案第35号 美浜町観光振興基金条例の制定について」も関連しているので一括して討論しました。

 「議案第3号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第5号)」は、歳入歳出それぞれ「3億7566万2千円」を追加し、総額を「102億1580万円」とするものです。
 事業実績や年間支出見込に基づく減額補正では、地域おこし協力隊の採用が出来なかったり、久々子湖水上バイク(ジェットスキー)対策のように、十分に予算が施行されなかった事業があります。
 予算増額は、ふるさと応援基金、まちづくり基金、美浜町保健福祉センター大規模改修事業基金、美浜町観光振興基金などの「基金積立金」と中央小学校に整備される「要配慮者等屋内退避施設整備事業」、高速大容量通信ネットワークを小学校に整備する「GIGAスクール整備事業」が主な要因であります。
 「要配慮者等屋内退避施設整備事業」、「GIGAスクール整備事業」は、原子力発電所が立地し、放射性物質による被ばくから身を守ることが不可欠なこと、また、情報化社会に対応した教育環境の重要性から必要な事業です。
 しかし、「美浜町観光振興基金条例」の成立によって積立てられる9133万2千円は、主に三方五湖ゾーンで進めている電池推進船の発着場であるレークセンター建設のための積立金であります。
 三方五湖の観光に遊覧船が必要であるなら、化石燃料か、再エネの電気であるかは関係ありません。
 レークセンターが閉鎖され、化石燃料使った遊覧船を売却した背景には、三方五湖の観光資源としての潜在能力を活かせなかったこと、また実質賃金の低下、貧困と格差の広がり、景況感は「失われた30年」の実感しかない中で、観光どころではなく、社会的な需要が低下してきたことにあります。
 私は、太陽光発電で電池推進船を運航するレークセンターは、再エネ活用を理由とした新たなハコモノ建設に過ぎないと考え、反対してきました。
 再エネの活用で重要なのは、利益を生み出し、地域に対して循環型の経済効果を与えることができるかです。
 発電・蓄電の機能を持つレークセンターが使用する再エネの電気は、電池推進船を運航する分で、陸側の施設を含めた全体の維持管理に必要なエネルギーをレークセンターの太陽光発電の発電量で賄えるものではありません。
 レークセンターの再エネ活用は話題性だけで、電池推進船計画から実証実験、陸側の施設建設、維持管理、この巨額の費用にかかるエネルギーコストを、再エネの活用で精算できるという代物ではないんです。
 日本経済は「失われた30年」を迎えようとしており、さらに10年先も暗雲立ち込めている状況です。国の補助金を活用した見せかけの再エネ活用では、電池推進船、レークセンター建設は無駄なハコモノになるとしか考えられません。
 無駄なハコモノ建設のための資金積立や条例制定などは必要ない、と考えることから本議案を認めることはできません。
 以上、「議案第3号と議案第35号について」反対する理由を述べました。


議案第11号 令和2年度美浜町一般会計予算
議案第21号 令和2年度美浜町道路用地取得事業特別会計予算


 「議案第11号 令和2年度美浜町一般会計予算」に対し、反対する立場から討論を行いました。また、「議案第21号 令和2年度美浜町道路用地取得事業特別会計予算」にも関係するので一括して討論しました。

 令和2年度美浜町一般会計予算の規模は、歳入歳出それぞれ「83億9357万9千円」で、平成23年度から前年度の当初予算額と比較して一番高いものになっています。
 町が実施する事業については、「人財」育成、子育て、教育、医療福祉、防災、農林水産業の支援事業など、個別的に評価できる事業予算が多くあります。
 また、財政規模についても、消費税増税とコロナウイルスによる影響で、リーマンショック以上の経済危機に備えた対策が必要となる中で緊縮財政を取れば、町内の経済活動が一気に冷え込み、中小事業者の倒産、町民の雇用危機につながるので、緊縮財政を取らなかったことは評価できます。
 しかし、問題なのは、この予算をどのような事業に使うかです。貧困と格差が広がった状態で、消費税増税とコロナウイルスの影響による経済状況の悪化は深刻です。
 このような経済状況で、「道の駅」建設やレークセンターの建設につながる電池推進船の実証実験業務・コンサルティング業務に予算を使っても、社会的な需要がないものは、無駄な維持管理の費用を増大させるだけです。
 これらの費用に国からの交付金や補助金が含まれていようと税金です。無駄な経費が増えることに変わりはありません。
 先細る社会的な需要に対して、美浜町が商業施設や観光施設を増やし、施設が過剰供給させたら、民間の事業者は共倒れするか、いなくなってしまします。
 美浜町の行財政運営は他市町の状況からすると豊かです。しかし、町内の経済活動や生活環境というのは、町の行財政運営ほど強く豊かではありません。
 現在の状況で行政がやるべきことは、生活の負担軽減策、雇用対策、民間事業者を守り、事業を継続させる支援の強化です。
 現在の経済状況においては、「道の駅」の施設整備、三方五湖ゾーンの電池推進船の事業を中止し、町民の支援強化に財政資金を投入するべきであると考えることから本議案を認めることはできません。
 また、「議案第21号 美浜町道路用地取得事業特別会計予算」についても、「道の駅」施設整備事業の用地取得などに3億5925万円が計上されているので、一括して反対する理由を述べました。


議案第36号 美浜町地域づくり拠点化施設整備事業契約について

 「議案第36号 美浜町地域づくり拠点化施設整備事業契約について」に対し、反対する立場から討論を行いました。

 本契約議案は、美浜町地域づくり拠点化施設、いわゆる「道の駅」の施設整備事業を、契約金額17億3216万9047円で、株式会社funfunction(ファンファンクション)を代表企業とする特別目的会社、「美浜暮らしブランド株式会社」と事業契約を締結したいとするものです。
 「道の駅」の施設整備事業は、内閣府の支援を受けながら、これまでの一般競争入札とは異なるPFI-BPO方式で事業を進め、国土交通省の重点「道の駅」候補に選定されました。
 しかし、このPFI方式というのは、「公正な競争環境が阻害され、新たな官民癒着を生じさせる」という指摘があります。
 町民の税金が投入される公共事業において、10年以上にわたる長い契約期間と、民間同士の建設契約、テナント契約にかかわる透明性や公平性の監視が、民間同士の経済活動にまで及ぶものではないことが、「公正な競争環境が阻害され、新たな官民癒着を生じさせる」ことなどの闇を生み出す懸念がつきまといます。
 この「道の駅」施設整備事業の優先交渉権者のグループには、「道の駅」建設を担う協力企業に「塩浜工業」の名前が明記されています。
 この「塩浜工業」は、「玄海町長に『当選祝い』として100万円」を渡し、「福井県議のカラ出張偽装」にかかわっていた疑惑があり、関西電力の金品受領問題では、関電の第三者委員会の報告で、便宜供与があったと認定された高浜町元助役の森山氏が関係する4企業の中に名前があります。
 捜査権のない関電第三者委員会が、デジタルフォレンジックによって、森山氏の要請に応じて工事発注が不正な手続で行われてきたこと、金品の提供が工事発注の見返りとして行われていたことを示す事実が多数把握されたとして便宜供与を認定したことは非常に重いものであります。
 第三者委員会によると2011年9月12日、当時副社長の豊松氏と当時の原子力事業本部長代理は、森山氏と「塩浜工業」の関係者に面会しています。
 第三者委員会が公表した関電の議事録によると、森山氏側が「塩浜は福井県ナンバー2の建設会社。なぜ、いつまでも元請けとして参画できないのか」と要求しています。
 一方、豊松氏たちは「我々でできる範囲を逸脱している。元請けは勘弁してもらいたい」として、「調整はもう少し後でさせていただきたい」と回答。
 豊松氏たちは「塩浜に元請けで出せる工事がないかどうかチェックしておくこと」と社内に指示したことが記載されています。
 要求後、森山氏は豊松氏に現金を提供し、工事も受注していたことが関電第三者委員会の報告で明らかになっています。
 関西電力は、第三者委員会の報告を受けて、「塩浜工業」を指名停止にしていますし、大阪地検に3371人の告発委任状を提出している市民団体は「この後は、直ちに大阪地検が強制捜査に乗り出していただくことを強く求めたい」と話していることから、これが実現すれば、戦後最大の経済犯罪捜査になる可能性があるという指摘もあります。
 これだけ大きな社会問題の中心にいる「塩浜工業」に、町民の税金が投入される公共事業を任せることはできません。
 2月の臨時会では、「地元事業者の参入について、もうしばらく時間をかけて検討したい」という理由から本契約の延期を申し出た特別目的会社の代表が、なぜ、「道の駅」を建設する協力企業から「塩浜工業」外さないのでしょうか!
 外したくないのか、外せないのか、特別目的会社の代表の羞恥心は、いったいどこを向いているのでしょうか!
 建設契約は、民間同士の契約になることから、そのチェック機能が盲点となるPFI方式を利用して、「道の駅」建設を「塩浜工業」で強行するのであれば、美浜町にとっても大きな禍根を残すことになります。
 行政も特別目的会社もこれを止めることができないのであれば、町民の負託を受けた我々議会が止めるしかありません。
 私は、原発の闇、政治と金の社会問題の中心にいる「塩浜工業」が協力会社として明記されている契約議案は認めないし、原発マネー還流問題で社会的信頼を大きく失った関西電力が指名停止処分を下した「塩浜工業」に、美浜町の「道の駅」建設を任せようとする特別目的会社を信用することはできません。
 以上、議案第36号に反対する理由を述べました。


3月24日付の福井新聞には、私が引用した第三者委員会の議事録の内容が載っていました。
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3月議会 議案に対する賛否の判断「河本たけし」

議案第3号 ✖ 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第5号) (賛成多数で可決)河本反対
議案第4号 〇 令和元年度美浜町診療所事業特別会計補正予算(第2号) (全員賛成)
議案第5号 〇 令和元年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号) (全員賛成)
議案第6号 〇 令和元年度美浜町後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号) (全員賛成)
議案第7号 〇 令和元年度美浜町介護保険事業特別会計補正予算(第3号) (全員賛成)
議案第8号 〇 令和元年度美浜町簡易水道事業特別会計補正予算(第2号) (全員賛成)
議案第9号 〇 令和元年度美浜町公共下水道事業特別会計補正予算(第2号) (全員賛成)
議案第10号 〇 令和元年度美浜町産業団地事業特別会計予算 (賛成多数で可決)河本賛成
議案第11号 ✖ 令和2年度美浜町一般会計予算 (賛成多数で可決)河本反対
議案第12号 〇 令和2年度美浜町診療所事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第13号 〇 令和2年度美浜町国民健康保険事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第14号 〇 令和2年度美浜町後期高齢者医療事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第15号 〇 令和2年度美浜町介護保険事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第16号 〇 令和2年度美浜町簡易水道事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第17号 〇 令和2年度美浜町集落排水処理事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第18号 〇 令和2年度美浜町公共下水道事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第19号 〇 令和2年度美浜町産業団地事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第20号 〇 令和2年度美浜町住宅団地事業特別会計予算 (全員賛成)
議案第21号 ✖ 令和2年度美浜町道路用地取得事業特別会計予算 (賛成多数で可決)河本反対
議案第22号 〇 令和2年度美浜町上水道事業会計予算 (全員賛成)
議案第23号 〇 美浜町印鑑条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第24号 〇 美浜町行政不服審査関係手数料条例及び固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第25号 〇 美浜町職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第26号 〇 美浜町放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第27号 〇 美浜町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第28号 〇 美浜町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第29号 〇 美浜町保健福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第30号 〇 美浜町営住宅条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第31号 〇 美浜町水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
議案第32号 〇 美浜町エネルギービジョン推進委員会条例の制定について (全員賛成)
議案第33号 〇 美浜町子ども・子育て会議条例の制定について (全員賛成)
議案第34号 〇 美浜町健康づくり推進協議会条例の制定について (賛成多数で可決)河本賛成
議案第35号 ✖ 美浜町観光振興基金条例の制定について (賛成多数で可決)河本反対
議案第36号 ✖ 美浜町地域づくり拠点化施設整備事業契約について (賛成多数で可決)河本反対
議案第37号 〇 美浜町福祉支援センターあいぱる(生活支援)の指定管理者の指定について (全員賛成)
議案第38号 〇 美浜町福祉支援センターあいぱる(発達支援)の指定管理者の指定について (全員賛成)
議案第39号 〇 美浜町丹生漁港環境広場の指定管理者の指定について (全員賛成)

追加提出議案
議案第40号 〇 美浜町課設置条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)
同意第1号 〇 美浜町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて (全員賛成)
諮問第1号 〇 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて (全員賛成)

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