美浜町予算決算常任委員会(2019・12)の要旨

議案第72号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)
歳出
【議会費から衛生費】


質疑:庁舎改修事業で、カーボン・マネジメント効果測定等支援業務の委託料99万円とあるが、カーボン・マネジメントとはなにか。また、今回その効果を測定することによって、期待できる効果はどのようなものか。

回答:具体的には役場庁舎内における、空調設備と照明設備等によるCO2の排出量を削減することで、最も期待できることは空調設備を改修することにより、大幅なCO2削減となることである。

質疑:エネルギー環境教育体験館運営事業の修繕料362万2千円とあるが、雷が落ち破損した原因は何か。

回答:きいぱすの追尾式の太陽光発電設備が落雷によって故障した。太陽光発電設備にはパワーコンディショナーという機器があり、直流を交流に変えて施設で使う、あるいは余った分については売電をする仕組みになっている。このパワーコンディショナー自体には耐雷の仕組みがあり、正常に動作をして発電機能自体に故障はなかったが、今回の故障は、追尾式パネルの追尾を制御する基盤にこげが見つかった。設置付近の上空には送電線が走っており、これが避雷の役割を果たしていることから、直接雷を受けたわけではなく、近くに落ちたものが何らかの経路をたどって起こる誘導雷が原因と思われる。

質疑:地域福祉力強化推進事業の委託料と補助金に400万円とあるが、社会福祉協議会と協働して、さまざまなことを実施されるということだが、現場が求めているような支援強化の施策的なものにも、つながると考えていいのか。

回答:今回の地域福祉力強化推進事業というのは、社会福祉協議会と連携をして進めていくもので、三つの背景からなっている。一つは高齢者世帯、母子父子世帯が年々増加していることが挙げられ、特に高齢者世帯については、高齢化率が36.7%で、県下では池田町に次いで非常に高いと言われている。また、65歳以上の世帯も670世帯、80歳以上の世帯では360世帯になり、美浜町全体の1割を占めている。このように高齢者世帯が増えると、老老介護や認認介護といった課題が美浜町でも起こり得るので支援を考えている。二つ目は、ひきこもりが増え、また医療的ケア児といった新たな課題が出てきており、加えて精神障害になる方も町内で増えてきているため、そのような方々のケアも複雑化、多様化している。三つ目が、少子高齢化、人口減少に伴い地域のコミュニティが希薄化していることが、町内で見受けられるということである。  
人口減少に伴って新たな地域の担い手も少なくなってきており、社会で孤立する人が出始めている。いろいろな問題を解決していくためには、社会福祉協議会とさらなる連携を深め、地域で支え合うような仕組み等を一緒に考えていき、課題解決に取り組みたいと思っている。

質疑:行政側の窓口対応については、どのようになるのか。

回答:今回、社会福祉協議会に委託する内容は、福祉課に社会福祉士を1名配置し一緒になって相談業務に当たっていきたいと考えている。窓口の強化にもなり、支援体制も強化できると思っている。

質疑:地域福祉力強化推進事業は、社会福祉協議会と地域連携して、高齢者や、ひきこもり等を支援するとの話があったが、その中には、子育てにおけるDVも含まれるのか。

回答:子育てに関する相談については、現在子育て支援センターで行っているが、はあとぴあへの移転に合わせて、子育て世代の包括支援センター的な役割・機能になるよう考えている。今までは、どちらかというと支援センターが中心となって、子育て支援を行なっていたが、今後は母子保健にかかわる部分も入れて、世代間を包括して支援を図っていけるように考えている。当然、その中には社会福祉協議会と連携して人材を活用して進めていきたい。

質疑:社会福祉協議会の人材を福祉課に入れることによって、どのような連携がとれるのか。

回答:地域福祉を進めるに当たっては、役場・福祉課だけではなく社会福祉協議会と一緒に進めていくのが大事だと思っている。今までは、どちらかというと、なかなか連携が図られていない部分があり、今回の委託事業により、社会福祉協議会の職員も役場に配置し、一層連携を深めて進めていきたいと考えている。
また、社会福祉協議会は、町内に80名ほどおられる福祉委員の、地域福祉活動の指導や窓口となっているので、地域を支え合う仕組みを連携して作っていきたいと考えている。

【農林水産業費から教育費】

質疑:中山間営農継続支援事業の201万3千円は、防除対策で生産条件が不利な土地に対してドローンを購入するとあるが、ドローンの管理は誰がするのか。

回答:今回の補助制度については、個人の認定農業者に補助をすることになっている。現在、この防除対策については、無人ヘリの防除により年2回実施をしているところである。ただ、2回の実施では、どうしてもその品種、あるいは、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)に関係なく一斉に防除するため、完全に防除することがなかなか難しい問題がある。そのため、品質の確保、あるいは収量の確保の観点から、県及びJA、町としても仕上げ防除、適期防除を推進している。仕上げ防除については、収穫時期が違う隣の圃場にかからないようにしなければならないので、現在は動噴機等を使ってそれぞれ防除をしている。これが農業者の負担になっているため、今回、ドローンを使いながら省力化、適期防除を推進するものである。

質疑:地域愛学習事業21万5千円の中の指導者謝礼に12万円とあるが、どのような取り組みを行うのか。

回答:旧弥美小学校において、10年ほど前から地域での祭礼の意味など大人でもわからないことを学習して、家庭内でのコミュニケーションを図る取り組みをしている。祭礼学習を通じて、地域への関心や、誇り、愛着を持って、今後の担い手としての意識を持つ人材を確保するために取り組んでいきたいと考えている。これまでは中央小学校を中心にやってきたが、祭礼に関しては西小学校区の宇波西祭り、早瀬子供歌舞伎、水無月祭り。東には織田神社祭礼、半島のほうには菅浜の精霊船等、単に祭礼を学ぶのではなくて、その地域の良さを再確認するという取り組みを本年度から始めて、さらに今後も強化していくことである。

質疑:中山間地整備総合事業(一般型)2,617万5千円は、和田地区の排水路工事と説明があったが、内訳は。

回答:梅街道のトンネルの出口から、和田区入口の和田自然公園を突き抜けて、海に放水している排水路を、大きな断面の水路に改修する工事である。これは耳川に並行してつながっている排水路のことで、海が荒れると必ず砂で埋まり排水ができない状況になるので、数年前より和田区から要望があり、砂が堆積しない排水路強化対策を行う。水路を一旦集落側のほうに曲げて、和田漁港の中に出てくる排水路につなぐことによって、閉塞しないようになり安定的に水を排出できるようにする工事である。

質疑:デジタル教科書使用料417万8千円は、来年4月から教科書が変わるので、教科書の内容をタブレット機器に入れると聞いたが、仕事の仕方の改革につながるのか。

回答:小学校でデジタル教科書を導入し、日常的に教師も使用している。具体的には、今までは手作りでいろんな資料を工夫し黒板に張りつけて説明をしていたが、ボタン一つで画面で分かりやすく見せられるので、指導のための準備時間が短く済み、見ている子供たちもわかりやすくなっている。そのようなメリットが間違いなくあると思っている。

【歳入・その他】

質疑:債務負担行為の補正では、 美浜町地域づくり拠点化施設整備事業(PFI事業)建設部門で、12億8,308万4千円を、また、美浜町地域づくり拠点化施設管理運営事業(PFI事業)管理運営部門で、4億4,908万6千円を、令和3年度から令和13年度まで予算計上していくのだが、今これを認めないと今後の道の駅に支障を来すのか。

回答:道の駅の整備は、新たな建設管理運営企業として会社を立ち上げ運営していく方法になる。新たな建設管理運営事業者が自己資金により整備ができれば債務負担行為は必要ないのだが、今回民間金融機関から融資を受けて整備をするので、そのときの担保として町の債務負担行為を設定しなければならないため、今、必要になる。

質疑:前回の全員協議会で、選定委員会に基づいて優先交渉者が決定された説明を受けたが、この代表企業と構成企業と協力企業、全部合わせたグループ名「美浜暮らしブランド推進連合」というのが、道の駅を建設し運営していくのか。

回答:「美浜暮らしブランド推進連合」の代表企業の、㈱ファンファンクションが入った新会社を立ち上げ運営していく。今は法人ではなくグループでしかないので、しっかりした出資の比率を定めて、一つの企業として法人格を持たせて進めていくものである。

質疑:公募によるプロポーザル方式により、㈱ファンファンクションの応募があり、委員会により決定したということだが、どのような方法で決められたのか。

回答:プロポーザル方式による公募を進める上においては、町のほうで応募者の基準を設けており、その中で応募グループの中には、地元企業を必ず入れることが盛り込まれている。今回に関しては、山口設計が入ってグループを組まれている。ただ、そのほかの企業については、あらかじめ地元には、代表企業の㈱ファンファクションが声かけをしていると思われ、今回は民民の中で協議をされてグループが構成されたものと思われる。

質疑:道の駅の成功のために町の事業者の協力は不可欠なので、協力企業の部分に町の事業者が入ってくるものだと思っていた。しかし、選定委員会が終わって優先交渉権者の報告を受けたときに、山口設計だけしか町内の事業者がいないということで、議会と語ろう会等の意見を聞いている中での状況と、町が進めたい状況が、町民との間で理解度のずれがあるのではないかと思っている。よって、今回の債務負担行為を認めるよりは、住民と行政でしっかりと理解度を高める対策を講じることが先ではないか。また、住民等の理解度の考え方を行政はどう考えているのか。

回答:優先交渉権者の㈱ファンファンクションが応募されたが、それに先立ち本年の2月に、このPFI事業を募集するに当たり説明会を開催している。この時7企業10名が参加し、町内からも4企業で6名が参加していた。実際に応募を始めてみると、町内の企業からの応募がなかった。 
説明部分においては、確かに町も優先交渉権者が決まった後に、応募参加者の説明や、挑戦する企業の思いを十分に説明できなかった部分がある。今後については、地元の企業や各種団体等に説明をしっかりしていき、また代表企業の㈱ファンファンクションが直接説明する機会を設けて、仮契約、その後の議会承認をいただきたいと思っている。そのためには、この債務負担行為がなければ、次のステップの契約行為の手順に移ることができないので、ご理解をいただきたい。

質疑:道の駅そのものを整備する方向での話だと思うが、その説明責任と地元の参入がはっきりしないため、このまま進めてはまずいという意見だと思う。今、道の駅オープンを決めてスケジュール的に考えると、今回の議会で議案が通らないとできないということか。残されたタイムリミットまで、何か月ぐらいの余裕があるのか。

回答:今後のスケジュールでは、令和2年度が用地の取得、現存の構造物、工作物の撤去、令和3年に建設という大きなスケジュールになっている。
今の段階で、債務負担行為による契約行為が進まないと、次の建設に向けたスケジュールが出てこない。上下水道の引き込み工事や土地造成と建築工事ができない状態になる。全体のスケジュールが遅れてくるのは間違いないため余裕がない状態である。

意見:この道の駅は、平成29年1月に町民アンケート調査をした。その結果、町民の約8割が、もう商店街がすたって本当に美浜は寂しいばかりである。何とかにぎわいの拠点をつくってほしいという大きな思いを受けた。
当然、商工業者の意見も尊重するべきだと思っているし、一般町民からの意見もしっかり受けとめながら町民の総意として、にぎわいの拠点をつくるという思いで進めている。町では、新幹線開業の時期までにしっかり構築をしながら、町内約80万人の観光客を、大きく増やすPR展開をすることで、周辺の商工業者も潤う相乗効果を生み出すような取り組みを、行なっていきたいと考えている。

意見:今回の道の駅の予算は、活性化施設の整備に係る部分であり、このほかに、敷地の用地を買うための費用、その保障の費用、さらには敷地を整備するための工事、植栽などがあるが、その部分については、国の交付金を使って整備をしていく考えである。来年度に敷地の部分の用地の費用、設計の費用なども国からの補助金を使用する考えであるので、今回の予算が凍結となった場合、令和2年度の国の補助金が無くなるおそれが高くなる。今から12月末に概算決定を受けて、国の予算づけの議論が始まるのだが、大きな影響を及ぼす懸念が出てくるので、ぜひここは、そのようなスケジュールで進めるということを念頭に置いて、足りない部分、地元の理解促進については、真摯に受けとめながら、しっかりと行いたいと思うので、ご理解していただきたい。

河本委員・松下委員から、議案第72号令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)についての修正案が提出されたため、資料の配布の後、提出者の説明を求めた。
(1)議案第72号令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)の修正案について


提出者の河本委員の説明を受けた後、討論に入りました。

賛成討論:この提案に対して、全面的に賛成です。今回の道の駅の計画が出たときに、町の声、業者の声、産業にかかわっている農業、漁業を含め、そのような人たちの意見を十分に吸収しきれない状態では、不満が残るので、今から進めていくことにストップをかけることは大切なことだと思います。

反対討論:修正動議に対して反対いたします。今言っている債務負担行為の補正というのは、一連の工事の事業なら必然的に予算を計上するときに必要なものだと思っています。今回の補正では、さまざまな議論がありますが、最終的には我々が賛成するか反対するかの議決権を持っているので、本当にだめならそのときに否決すればいいことなので、修正動議には否決したいと思っています。

賛成討論:今まで得ている情報から、修正動議に賛成をいたします。一度、議会も議会の体制について、議会そのものに対する信頼も揺らいでいる感じを受けておりますので、襟を正す意味で、もう一度住民の声を聞くという場面、機会をつくって、その上で判断をさせていただきたいと思います。

委員会採決の結果

(1)【修正動議】議案第72号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)についての修正案は、賛成少数をもって否決することに決しました。河本賛成○

(1)議案第72号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)は賛成多数をもって承認することに決しました。河本反対×


議案第72号令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)に対する附帯決議が、北村委員から提出されたため、日程の(2)番に追加議題としました。資料を配布の後、提出者の説明を求めた。
(2)議案第72号令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)に対する附帯決議


意見:今、具体性を持つのは大事であるが、具体化することによってそれ以外は排除される可能性があるので、このように十分に聞くということをしっかりとうたっておけば、常識の範疇(はんちゅう)として、いろんな話し合いができるので、この文言で一番妥当な書き方だと思う。

委員会採決の結果

(2)議案第72号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第3号)に対する附帯決議は、賛成多数をもって承認することに決しました。河本反対×


(3)議案第73号 令和元年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)

質疑:総合行政国保システム改修事業の委託料の件ですが、個人ナンバーをつけるということだが、家族全員にナンバーがつくのか。

回答:国民健康保険のシステム上、世帯番号があるが、それに2ケタの枠を設けて個人ごとの番号を振るということである。

質疑:国の意向として、マイナンバー制度を導入してこの番号がいろんなところに使えるようにするということなのに、また別に国保に違う番号を振っていくのか。

回答:マイナンバーカードが、今後国保にも使えるということで、チップにIDカードを埋め込み、マイナンバーカードを医療機関に持って行くと、医者が、確かに国民健康保険の加入者だとわかるようにすることと、もう一点はマイナンバーカードを持ってない方が、国保ナンバーの2桁によって、個人が特定されて両方使えるような形になるということである。

質疑:ほかの保険の関係も番号を振られるのか。

回答:そのような形になる。今一番の問題は、会社を辞めた人が、効力を失った社会保険証を持って医療機関にかかった場合、医療機関はまだその人が社会保険に加入していると思い医療費の請求先を間違うことが生じてしまう。今回の番号でオンライン連携をすると、失効した社会保険証を持ってきても、その場で国民健康保険の被保険者とわかるようになるため、このシステムを全体的につくるというものである。

(4)議案第74号 令和元年度美浜町簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)

質疑:消費税の還付もしくは納付については、延滞税や加算税はかかってくるのか。

回答:ここでは、納付に伴う延滞税の関係になるのだが、今回の修正申告では、詳細については税務署と協議はしていない。協議をすると、その段階からすぐに税が発生するので、この議会の承認をいただいた上で、年末か、それに間に合わない場合は、年明け早々に申告をしたいと考えている。それで延滞税は恐らく発生すると考えている。

質疑:反対に、還付される場合は加算金が付いてくるのか。

回答:集落排水や公共下水道事業については、逆に還付される形になるが、その分には還付加算金がついてくると聞いている。ただ、加算金額については、税務署の法人担当ではわからないとのことであるが、おそらく加算金が乗って返ってくる形になると思っている。

(5)議案第75号 令和元年度美浜町集落排水処理事業特別会計補正予算(第1号)

質疑なし

(6)議案第76号 令和元年度美浜町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)

質疑なし

(7)議案第77号 令和元年度美浜町住宅団地事業特別会計補正予算(第1号)

質疑なし

委員会採決の結果

(3)議案第73号 令和元年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)は賛成多数をもって承認することに決しました。河本反対×

(4)議案第74号 令和元年度美浜町簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)は全員賛成をもって承認することに決しました。河本賛成○

(5)議案第75号 令和元年度美浜町集落排水処理事業特別会計補正予算(第1号)は全員賛成をもって承認することに決しました。河本賛成○

(6)議案第76号 令和元年度美浜町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)は全員賛成をもって承認することに決しました。河本賛成○

(7)議案第77号 令和元年度美浜町住宅団地事業特別会計補正予算(第1号)は全員賛成をもって承認することに決しました。河本賛成○

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