美浜町産業厚生常任委員会(2019・12)の要旨

(1)議案第83号 美浜町企業誘致条例の一部を改正する条例の制定について

質疑:立地助成金の指定要件を下げて、1社でも多く誘致したいという熱意はわかるが、「誘致企業の雇用は、年配の方やパートタイマー等の非正規ばかりで、地元の若者は乗り気にならないので値打ちがない」との批判がある。正規雇用のある企業を希望するとの声が多いが、見解をお聞きする。

回答:企業の事情や職種もあると思うが、株式会社アイケープラストの場合だと、10人の正規職員を募集されていたが、実際埋まったのは3人だけということで、企業としては正規職員・若者を求めているが応え切れていないのが実情である。

質疑:現在、何社くらいの企業に誘致のコンタクトをとっているのか。

回答:企業訪問している企業数は、平成30年は35社、今年度は現在20社程度である。

質疑:この改正によって、美浜町に立地してもよいという企業はあるのか。

回答:残念ではあるが、その段階まで話を持っていくのが非常に難しく、逆に
必ず聞かれるのは、雇用の確保ができますかということである。
しかし従来の新規雇用人数の要件はハードルが高過ぎるので、少しでも低くして呼び水とし、企業にアタックしていきたいと考える。

質疑:企業誘致は、市町の間で競争になっていると思うが、例えば、敦賀市や若狭町等の誘致条例の内容を美浜町と比べた場合に、どのような位置にあるのか教えて欲しい。

回答:一例を挙げると、敦賀市は投下資本が20億円以上で、かつ新規雇用が30人以上の場合は、最大助成金が4億円という形になる。
おおい町は昨年助成金額を上げ、投下資本が3億円以上で、かつ雇用が15人以上の場合は、助成金が最大3億円で、美浜町より1億円多い。
若狭町は、投下資本3,000万円以上で、かつ5人以上の雇用の場合は、上限が3,000万円となっている。

質疑:改正後の美浜町の企業誘致条件の特長・魅力等を判断するためには、投下固定資産と新規雇用者数の要件表に、他の市町の条件を併記してみると判りやすいが、そうした資料はあるのか。

回答:県内市町の助成金額、新規雇用者数等は全て調べているが、一概(いちがい)に比較
するのは難しい。しかし雇用者数については、美浜町は余りにハードルが高過ぎると考えており改訂したい。
また旅館業や社宅等を追加したのは、県の補助事業でもそうした制度が設けられ、県と一緒に誘致や起業を進めていくという方針に基づき、新
たに旅館ホテル業と社宅の整備を入れ、県とともに企業訪問やPRをしたいという思いである。

意見:思いはよく判っているが、美浜町の制度をよく理解し、その特長をセールスするためには、バックデータとしても他の市町の条件を表の上で比較した資料を作成すべきと思う。

回答:美浜町として特にPRしているのは、工業団地の景観・若狭美浜インターチェンジが近いこと・BCPの観点で日本海側ということである。
また、各立地市町にはF補助金という電気料金の補助があるが、加えて美浜町には、現在建設を進めている太陽光発電による、美浜町独自のM補助があることも前面に出してPRしている。

質疑:太陽光発電設備の収益金を、企業誘致活動に関連付ける条例等は策定しないのか。

回答:条例等はまだ設けていないが、2月の全員協議会で補助要綱等や運営の仕方を説明する計画である。

質疑:旅館業への助成金の指定要件に、30室以上という条件があり、それに達しない小規模誘致の場合は、観光戦略としての補助制度があると聞いた。
そうした小規模なものを含めた、町としての企業誘致・起業奨励制度の全体像をお聞きしたい。

回答:一定規模の大きな企業誘致は企業誘致条例を適用し、小規模なものは商工振興、また観光振興という形で、美浜創生戦略課が窓口になり担当課と連携をとりながら対応したい。

意見:行政を進める側からいえばそうなるが、その補助制度に乗りたいお客の目線で考えると、美浜町の企業誘致制度の小規模なものから大規模なものまで全体像が分かるとよい。そしてそうした資料の有無や準備状態がお客への本気度のアピールにもなる。答弁は不要だが要望しておく。

質疑:50年ほど前には、美浜町も海水浴客で賑わっていたが今は見る影もない。以前の賑わいをいくらかでも取り戻すための施策はあるのか。

回答:その頃は観光入込客が180万人前後、旅館も200軒ほどあったが、今は50軒程度に減っている。現在、残っている旅館・民宿の方にも参画して頂き、旅館・民宿の活性化の取り組みを行っている。

質疑:旅館業を追加した理由は、新幹線の敦賀延伸とインバウンドへの対応ということだが、最近の報道で、「敦賀市・美浜町・若狭町の旧三方地区のほぼ500社を対象にした、新幹線効果に関する面談調査結果」がでており、半数以上が期待できない、そしてサービス業・旅館業はもっと期待薄とのことであったがどう考えるか。

回答:2023年の幹線線の敦賀延伸、いろんな観光インフラの整備、また道の駅の整備もあり、それなりの賑わいは見込めると思う。その意味で事前に旅館ホテル業の補助制度を整備し、このような制度があるので利用できないかという誘致活動をしたいと思う。

質疑:旅館業についての補助制度を整えることに異論はないが、新たなホテルが出来て、思ったほど客が増えなければ、今地元で営業されている方にしわ寄せが行くと思うが、そこの連携等についての考えを聞きたい。

回答:それぞれ担当課があり、相談を受けた窓口課が、美浜町として一本になれる形を考え連携する。町外・県外からの話は、おそらく企業誘致として美浜創生戦略課が担当すると思うし、町内からの相談は各担当課に話があると思うが、美浜町として連携して、対応・相談し協議させていただく。

質疑:新幹線のお客を美浜町に呼び込むには、誘致制度の条件整備に加え、美浜町の魅力につながる資源・価値・魅力をしっかり認識する必要がある。具体的にどう認識しているのかお聞きしたい。

回答:観光の観点からは、レインボーラインを中心とした三方五湖ゾーンがあり、新庄山里ゾーン、敦賀半島西海岸ゾーンがある。また嶺南6市町が連携した、若狭エリアが大きな資源と考えている。

意見:三方五湖はすごくいいものがあると思うが、そこをどう充実していくかが大切になる。例えば、美浜町には大きな漁業・農業はないと思うが、お客にとっては、小さな農業・漁業の方が魅力的な要素が多々ある。そこをどう活かすかという視点が大切である。
はあとふる体験では、ドイツ・中国・アメリカなどからのお客もあり魅力を感じてもらえる。そうした視点で地域の商工業や観光業を営む人の目線で、全体のパイを増やしてほしい。

質疑:旅館業に関連してだが、レインボーラインの石田社長も言われたと思うが、空き家を改造して、いわゆる隠れ家的な滞在拠点を沢山作ったらどうかという意見が多くある。そうした事業を単発的または計画的に行った場合は、補助の対象にならないのか。

回答:旅館ホテルの誘致についてはインバウンドの流れを想定しており、バスの場合は30室が一つの基準になるので、今回の条例では、客室30室以上を要件にしている。今後の流れとしてはFIT(エフアイティー)(海外個人旅行)の流れがあり、これには企業誘致ではなく、古民家活用を含めた旅館・民宿の活性化を進めたいと考えている。それらの補助要綱等については、県とも相談して進めているところである。

質疑:住宅団地は海に近く、塩害を心配したが多くの住宅が建って少し安心した。産業団地もよく似た環境であるが、岩出浜の松が枯れ出し、近くに半壊したホテルもあって、塩害も考慮した何らかの対策をしないと企業進出に影響が出るのではないか。

回答:担当課としてはいろんな構想はあるが、まだ具体的には表面化しておらず三役にも相談していないので、これから順次検討していきたい。

質疑:洪水山の企業団地への進出企業は、塩害で泣いている。その対応もしっかりしないと、美浜町のイメージが悪くなるので善処願いたい。

回答:関西電子ビーム株式会社のことだと思うが、困っているという話を直接には何もお聞きしていない状況である。

質疑:役場には遠慮して伝えていないと思う。関西電子ビーム株式会社の関係者は転勤でよく変わるが、どなたも会うたびに「何とかして欲しい。もう建物が持たない。」くらいの悲鳴を上げている。いくら助成金のハードル下げても、これから美浜町には見向きもしないのではないかと心配である。

回答:そうした申し入れをお聞きしていないので、今はお答えできないが、状   況を確認する。

意見:最近は多くの外国人が日本の田舎にも行っているようで、あるインバウンドに通じるTV番組で、チリの独身女性が京都府の伊根町で空き家を購入して宿に改装し、1泊10万円以上で外国人相手の旅館業をやろうとしていた。
田舎の漁師町の古びた宿に、それだけの価値を見出す人がいるということであり、美浜町も参考にしていろんな試行錯誤をしてほしい。


委員会採決の結果(私は委員ではありません)

(1)議案第83号 美浜町企業誘致条例の一部を改正する条例の制定については、全員賛成をもって承認することに決しました。

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