美浜町「道の駅」整備事業に係る優先交渉権者選定結果について説明 議会全員協議会

 10月5日、美浜町議会の全員協議会で「美浜町地域づくり拠点化施設整備事業」優先交渉権者の選定結果について、土木建築課から説明がありました。
 この事業は、美浜町の道の駅建設をPFI(BTO)方式で行います(民間事業者が、本施設の設計・建設を行い、本町に所有権を設定した後、引き続き本施設の維持管理・運営を遂行する方式)。
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 これまで代表企業・構成企業となるSPC(特別目的会社)に応募した企業は1事業者しかないと聞いていました。しかし、協力企業の部分は地元事業者にお願いして地元感のある構成になるのかと思っていましたが、協力企業を見てがっかりしました。地元の事業者は、毎回、美浜町の公共事業の設計を行う設計事業者1社だけで、他は東京、敦賀が所在地の事業者です。
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 私は説明を聞いて、町内の地元事業者の協力を得られていないと感じ、失望しました。民間のノウハウを活用したPFI事業といいますが、地元事業者はコンソーシアム(共同事業体)の外に追いやられた感じがします。
 道の駅の基本計画の策定「美浜町スマート・コンパクトシティ魅力創造拠点化事業」において、策定委員会・部会に参加して基本計画を策定した町民や地元事業者のみなさんは、これに納得して、道の駅建設から運営にまで積極的にかかわってくれるんですかね?
 私が地元事業者の立場になって考えると、町外の事業者が絵を描いて建設するものを行政主導で選定したのなら「全責任を持って運営してみればいいんじゃない」と他人事のようにそっぽ向きますが、大丈夫でしょうか?
 建設する道の駅については、地元の事業者と競合しない形で協力関係を築きながら運営していきたいと行政は言いますが、民間では千鳥苑と五湖の駅でレストランと物産をやっています。魚の加工品は「へしこ館」があります。美浜町健康楽膳拠点施設「こるぱ」でも町の指定管理でレストランと農産品の販売をやっています。
 人口約9300人の町としては、十分な飲食・物産の施設があると思います。町民からは、美浜町は水稲が主で地場野菜の生産者は少なく、供給するほどの生産農家は育っていないと聞きます。町民は冷静に見ています。農産品の供給やテナントも町外の事業者を探すしかないのではないか?と心配になりました。
 競合しない形で、道の駅で何をするんですか?何ができるんですか?残されているとしたら生鮮の魚介類ぐらいしかないでしょうね。地元の肉や魚介類を扱える地元事業者が参入できる環境が整うかが注目するべきところです。
 現段階で行政が言っているのは口先だけの綺麗ごとのようにしか思えません。現実的には、民間、指定管理者を問わず競合し、道の駅のテナント事業者と競争になるんですよ。
 私が道の駅建設を進めるとしたら、「民間、指定管理者を問わず競争になります。競争する中で美浜町の潜在的な力を高め、美浜に行けばたくさんの食・物産・観光の選択肢があるという町づくりを目指す」と主張して、地元の事業者に協力を呼びかけます。そこで地元の経済が循環し、生活圏として移住・定住にまで結びつけていく仕組みづくりまで提案したいですね。

 私は、地元に根差した事業者が、道の駅の基本計画、建設、運営にまで携わってこそ、地元・美浜町の道の駅、町民主体の道の駅になると期待していましたが、私の期待したものにはなりそうにもありません。
 今後の展開を注視して、町民の主体性を発揮できそうもないハコモノになるなら、計画、建設に反対します。
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 それと、学識経験者等で構成する事業者選定委員会のほとんどの委員は町行政の関係者でした。第三者的な委員会を発想させますがそうではありません。「等(とう・など)」の部分は要注意ですね。選定委員会の構成について質疑したら、議長が福井大学の教授、副委員長が設計士、委員には町長、土木建築課長、総務課長、国交省の所長という答弁でした。今回、町の商工観光の関係者が含まれていないことに違和感があります。
 形式的な委員会で中身は行政主導に見えます。 
 これならPFI事業でなくても町で基金を積立てて、町内事業者に限定して競争入札を行った方が町民主体の施設になると思います。運用開始が令和4年3月31日で、事業期間が令和14年3月31日ですから、このコンソーシアム(共同事業体)の実効支配が10年続く契約になるんだと思います。こんな計画・体制で主体性のある地元事業者が育つのか?地元の協力が得られるのか?疑問に思います。
 SPC(特別目的会社)を公募したが応募したのは1事業者しかいない、地元事業者の応募はなかったと言いますが、どうして地元事業者の応募がないのでしょうか?ここに地元が抱える課題があるのではないでしょうか!地元事業者の応募がない、積極的でない、出来ないだろうという考えは地元軽視ではないですか?
 どうしたら地元事業者が応募してくれるか、積極的になるか、町民の主体性を発揮できるかを考えるのが地元ファーストだと思います。道の駅建設の中心部分(根幹)から地元ファーストが見えない。こんな計画・体制で地元ファーストだとか綺麗ごとを言われても、町民の主体性が発揮できるとは思えません。行政主導で町外事業者の方針に沿って運営していく「やらされている感満載の道の駅」を想像してしまい、私としては、もう先行きが暗い。議案が提案されたら可決(賛成多数)されるのだろうか?12月定例会の採決までしっかり考えて判断しようと思います。
 道の駅の次はレークセンターの再建ですか?町内にハコモノが分散していて全然スマートじゃないですよ。スマートコンパクトシティを掲げるなら分散から集約に政策転換しても良いくらいですが、そんな感じはありませんね。スマートコンパクトシティなんてのは道の駅をつくる口実にすぎないと思います。

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