美浜町議会(2019・6)本会議・討論

議案第33号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第1号)
議案第37号 令和元年度美浜町介護保険事業特別会計補正予算(第1号)

 「議案第33号 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第1号)」に対し、反対する立場から討論を行いました。議案第37号にも関連するので一括して討論しました。

 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第1号)は、歳入歳出それぞれ「19億1454万1千円」を追加し、総額を「87億5000万円」とするものです。
 今回の補正予算は、当初予算が骨格予算であったことから肉付け予算となるため、その規模が大きいものになっています。
 戸嶋町長の理念を「まちづくり」に活かそうとする取り組みを本格的にスタートさせる予算として、「がんばる美浜人応援事業」や「集落元気プラン策定支援事業」などは、町民の主体性とともに「まちづくり」を進めて行こうという町長の理念が感じられ、賛同できるものがあります。
 しかし、予算の中には、低所得者に一層の負担を強いる消費税10%への増税を見越して、子育て世帯主・低所得者向けのプレミアム商品券を発行する「子育て世帯等プレミアム付商品券事業」に1258万9千円が計上されています。
 消費税は、低所得者ほど負担率が大きい逆進性のある税です。消費税増税により、子育て世帯・低所得者層に支援が必要だと考えるのなら、効果のない商品券の発行やシステム導入に膨大な費用を要する軽減税率はやめて、消費税をなくしていく方が、家計を助け、購買力を高める経済効果を生み出し、子育て世帯・低所得者層の支援になります。
 小手先のプレミアム付商品券で、低所得者層への深刻な影響を緩和することなどできませんし、地元経済を潤す効果も期待できません。
 また、現在、政府も認めざるを得なくなったほど景気は悪化し、野党は消費税増税中止を共通政策に掲げ、与党からも「今の景気状況では増税できない」という声があがっています。実質賃金も低下し、世界経済の不透明な状況において、消費税10%への増税は中止するしかなく、消費税10%への増税を見越した事業予算など認めることはできません。
 また、予算の中には、ソーラー船のシステム開発・実証実験に1億4115万4千円、造船に7700万4千円が計上されています。
 船に太陽光パネルを設置して、ほんの予備電源程度に使うだけの「ソーラー船ふう」の船であれば、何も目新しい技術ではなく、既に確立されたものがあります。
 造船会社ですら、「ソーラー船ふう」の船程度のシステム開発・実証実験に1億4千万円以上もの費用をかけるようなことはしません。
 まず、三方五湖を遊覧するコースを設定し、過去のレークセンターの失敗を教訓に再建計画を明確にしてから、船を運航する運営組織をつくれば、船の仕様など、規模に見合うものが設定できるはずです。
 レークセンターの観光客が年々減少した原因は何か?レークセンターが閉鎖に陥った原因は何か?原因は、三方五湖の観光資源を活かせず、周遊観光の魅力を創出できなかったことにあり、船の仕様ではないはずです。
 国からのエネ高補助金を使えると言っても国民の税金です。無駄遣いすることは許されません。
 「ソーラー船ふう」の船程度の開発・実証実験に莫大な費用をかけて、今後はそれに見合うハコモノをつくり、誰かに運用させるというのでは、船や施設は新しくなり綺麗に見えるかもしれませんが、結果は、これまでの反省もなく同じことを繰り返すだけです。そうなれば、より深刻な町民の行政不信につながることになります。
 私は、この事業、旧体制の負の遺産を引き継いでいるとしか考えられません。再エネ活用の抜本的な見直しが必要であると考えることなどから、本議案を認めることはできません。

 また、議案第37号 令和元年度美浜町介護保険事業特別会計補正予算(第1号)についても、10月の消費税増税を見越して、低所得者保険料軽減繰入金が543万円計上されています。
 介護保険料は、消費税を増税しなくても軽減するべきであり、消費税増税を見越したり、前提とする軽減繰入金は、消費税の増税そのものを認めてしまうことになるので本議案も認めることはできません。
 以上、2つの議案に反対する理由を述べました。


議案第38号 美浜町税条例の一部を改正する条例の制定について
議案第42号 美浜町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について

 「議案第38号 美浜町税条例の一部を改正する条例の制定について」に対し、反対する立場から討論を行いました。議案第42号にも関連するので一括して討論しました。

 議案第38号 美浜町税条例の一部を改正する条例の制定については、地方税法等の一部を改正する法律及び地方税法施行令等の一部を改正する政令等が、平成31年3月29日に公布されたことに伴い、個人住民税及び軽自動車税の関係規定を整備する必要があるとするものです。
 個人住民税の関係で、「申告書記載事項の簡素化」や「子どもの貧困に対応するための非課税措置の導入」については賛成です。
 しかし、軽自動車税関係については、消費税率の引き上げに伴う対応として、環境性能割の臨時的軽減の規定を新設したり、消費税率の引き上げに配慮し、グリーン化特例の現在の措置を2年間延長するとした改正理由が付けられています。
 条例部分に消費税率の引き上げという文言が直接書き加えられているわけではありませんが、法律や政令改正の意図、条例改正の理由として消費税率の引き上げが議案書の中に書かれているとなると、例え負担軽減のための措置とはいえ、国民生活に大きな負担を強いる消費税増税を容認してしまうことになります。
 一見、負担軽減のように見せながら、国民生活に大きな負担を強いる消費税増税を地方自治体や地方議会に容認させていく、このような議案を認めることはできません。

 また、「議案第42号 美浜町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について」も、10月に予定されている消費税率の引き上げに伴い、低所得者に対する介護保険料の軽減措置の強化・拡大を行うものになっています。
 介護保険料の軽減措置の強化・拡大は、消費税率の引き上げに伴うことなく実施されるべき事項です。消費税増税を容認させるための軽減措置ではなく、低所得者ほど負担が重くなる逆進性の強い消費税をやめ、各人の能力に応じた負担「応能負担の原則」に基づいた平等な税制に戻し、財源を確保するべきです。
 ましてや介護保険料の軽減措置にかかる負担を地方自治体に押し付けることは許されないと考えることから、議案第42号についても認めることはできません。
 以上、2つの議案に反対する理由を述べました。


6月議会 議案に対する賛否の判断「河本たけし」
・議案第33号 × 令和元年度美浜町一般会計補正予算(第1号) (賛成多数) 私を含め3人の議員が反対しました。

・議案第34号 ○ 令和元年度美浜町診療所事業特別会計補正予算(第1号) (全員賛成)

・議案第35号 ○ 令和元年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号) (全員賛成)

・議案第36号 ○ 令和元年度美浜町後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号) (全員賛成)

・議案第37号 × 令和元年度美浜町介護保険事業特別会計補正予算(第1号) (賛成多数)

・議案第38号 × 美浜町税条例の一部を改正する条例の制定について (賛成多数)

・議案第39号 ○ 美浜町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)

・議案第40号 ○ 美浜町母子家庭等医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)

・議案第41号 ○ 美浜町重症心身障害児(者)福祉手当支給条例及び美浜町心身障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について (全員賛成)

・議案第42号 × 美浜町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について (賛成多数)

・議案第43号 ○ 美浜町森林環境譲与税基金条例の制定について (全員賛成)

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