美浜町議会(2019・2臨時会)本会議・討論

議案第2号 平成31年度美浜町一般会計予算
 「議案第2号、平成31年度美浜町一般会計予算」に対し、反対する立場から討論を行いました。

 平成31年度の一般会計予算の規模は、歳入歳出それぞれ「68億3545万9千円」で、前年度の当初予算額「75億3576万7千円」に比べると「7億30万8千円」の減額になっています。
 減額の主な理由は、町長選挙を控え、当初予算で対応が必要な継続事業などを厳選して計上し、原則として新たな取り組み予算の計上を見送った「骨格予算編成」となっているからであります。

 町が実施する事業については、子育て、教育、医療福祉、防災、農林水産業の支援事業など、個別的に評価できる事業予算が多くあります。
 しかし、これまで計画から建設、条例制定にいたるまで、「不要不急のハコモノ」と指摘して反対してきた健康楽膳拠点施設「こるぱ」の運営事業については、1884万3千円のすべてが、町民のくらし応援、負担の軽減に使える一般財源です。
 また、「こるぱ」の運営費1884万3千円の内、1398万1千円は、「食+運動+健康」のセミナー開催費、情報発信費、体験促進費、ブランドイメージの形成費として、新たに指定管理料の中に組み込まれたものです。
 これまでは、県の園芸研究センター内で整備が進む、「園芸ラボ(園芸について理解を深める体験や学習を通じて、子どもたちや大人が農業、食、健康を体感でき、楽しめる園芸拠点施設)」と連携してグランドオープンする予定をしていたことから、このような経費が発生することは当初計画にありませんでした。
 ところが、県の計画が7月にずれ込み、指定管理者も決らない現実がある中で、このような経費を追加しなければ「商業施設」として集客、情報発信、ブラントイメージの形成ができないのでしょうか?
 また、県との連携の問題は解決できるのか?指定管理者の成り手も見つからない、魅力に欠ける商業施設になっているのではないか?そもそも、県の計画と連携したレストラン・農産品直売所の建設、4月のグランドオープンという計画に無理があったのではないか?など、疑問は膨らむ一方であります。
 予算決算常任委員会では、この費用を、当面3年間は支出する考えの答弁がありました。3年間となると約4200万円の一般財源を使うことになります。
 これだけの一般財源を使うのであれば、タニタカフェとコラボする政策的な効果とともに、集客目標を明らかにし、目標数に到達するためのプランを示すべきであります。
 また、「こるぱ」の直売所に限定した、地元農産品の生産体制・供給計画を明らかにするべきです。
 さらに、「こるぱ」の建設にあたっては、県が進める「楽膳の里」をコンセプトテーマとした園芸センターの整備と連携することを前提に、町がレストランと直売所の建設を議会に提案し、議会としても県との連携を前提に建設を認めたものと認識しています。
 これまで議会は、行政から説明を受けた内容で、「こるぱ」のグランドオープンは、県が整備する施設のオープンに合わせていると住民に説明してきました。
 県の園芸拠点施設が完成しないことには、「こるぱ」建設の前提も崩れ、「こるぱ」だけが4月に開業できたとしても「真のグランドオープン」とは言えません。
 予算決算常任委員会の採決で、予算を承認した委員も承認しなかった委員も、この点については、“住民に対して説明責任を果たせない”と感じていると思います。
 私は、責任の一端が県にあると考えます。町が集客目標、農産品の生産・供給体制のプランを示すとともに、福井県が新たに園芸拠点施設(県が整備する部分)の集客目標を示し、町との連携の重要性や計画の延期の説明がなければ、この予算を認めるべきではないと考えます。
 議会は、「こるぱ」のグランドオープン後も、町や県が示す目標や計画が、しっかり達成できているかを厳しくチェックしていく必要があります。しかし、現時点ではこれらをチェックするだけの数値目標が、実施内容が具体化していない中での収支シュミレーションでしか示されていません。
 議員各位におかれましては、町や県が明確な数値目標を示し、住民への説明責任が果たせるだけの材料が揃うまで、この予算を止めていただきたい。
 このことが反対の主な理由ですが、その他、花いっぱい運動推進事業203万円、レークセンター管理事業440万9千円についても一般財源であり、事業の展望が見えないことから、この議案を認めることはできません。と「議案第2号、平成31年度美浜町一般会計予算」に反対する理由を述べました。


議案第13号 美浜町健康楽膳拠点施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
 「議案第13号 美浜町健康楽膳拠点施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」に対し、反対する立場から討論を行いました。

 この条例改正は、美浜町健康楽膳拠点施設「こるぱ」の施設の使用許可などに関する手続きを定めるとともに、指定管理者に拠点施設の管理を行わせる場合においては、その利用の許可に関する業務や利用料金を収受することができる規定を整備するためのものであります。
 美浜町健康楽膳拠点施設「こるぱ」は、美浜町の政策を進める公共施設ですが、他の公共施設とは異なり、レストランと直売所を運営する商業施設であります。
 「商業施設としての魅力」を高めるためには、集客が核となると考えます。
 改正内容には、1時間当たりの使用料として、多目的デッキ700円、会議室100円と記載され、「使用者が本町の住民でない場合、又は本町に本部、事務所等を置かない団体の場合は、所定使用料の2倍の額とする。」
その他、「使用者が入場料、会費、その他これらに類するものを徴収する場合において、その額が1000円を超えるときは、所定使用料に5割を乗じて得た額を加算する。」、「使用者が営利、営業、宣伝その他これらに類する目的をもって使用するときは、前項の規定にかかわらず、所定使用料に5割を乗じて得た額を加算する。」とあります。
 「こるぱ」の現状は、集客力や料理メニューにおいて、国体に合わせプレオープンした時の経験・実績は役に立ちません。集客が困難で、実績もないところに、有料の多目的デッキを利用する人がいるでしょうか。
 公共施設とはいえ、商業施設である以上、町内外の1人でも多い利用者を呼び込み、施設の周知を図り、賑わいを創出するべきだと考えます。現時点で、町内外の区分けを行う必要はないと考えます。
 また、改正内容には、減免措置もありますが、ほとんどの申請ケースが減免の対象になるような内容なら、はじめから料金を取る必要はありません。
 「こるぱ」を1人でも多くの人に知ってもらい、利用してもらうには、多目的デッキの使用料を無料にし、町内外の利用希望者が利用しやすい条例にするべきだと考えることから、本議案を認めることはできません。と「議案第13号」に反対する理由を述べました。


2月臨時会 議案に対する賛否の判断「河本たけし」

◆議案第1号 〇 平成30年度美浜町一般会計補正予算(第4号) (全員賛成)
 歳入歳出それぞれ1546万3千円を追加し、予算総額を85億6023万4千円とするものです。
 平成30年度中に見込んでいた「ふるさと納税」寄附金の総額が、当初予算時に見積もっていた1億5000万円を超え、3000万円増の1億8000万円に達する見込みとなったため、寄附者への返礼品購入費及び「ふるさと納税」一括代行サービス委託料の不足分を計上するものです。
 特に反対する理由がないので賛成しました。

◆議案第2号 × 平成31年度美浜町一般会計予算 (賛成多数)
 私を含めて3人が反対しました。
 議員になる前には、行政や議会を批判していた方が、すべての議案に賛成していました。これにはみんな驚いていました。言っていることとやっていることが違いますね。
 今回、行政側からの一本釣り(個別の説得)が行われ、かなりの緊張感がありました。
 本会議では、反対討論→賛成討論→反対討論と、議会らしい討論が行われたのは久しぶりです。議会が活性化している時に、TV放映がないのが残念です。美浜町議会は、町民にとって一番大切な議案の討論・採決がTV放映されず、議会だよりでも各議員の賛否の判断が分からないのが欠点です。情報公開が議会改革の課題です。

 歳出予算の主なものについて、
 総務費
 第5次美浜町総合振興計画について、町民等へのアンケート調査や前期計画の進捗の検証を行う総合振興計画策定事業として549万6千円、健康楽膳拠点施設「こるぱ」の維持・管理・運営に係る経費として、健康楽膳拠点施設運営事業に1884万3千円、合わせて「こるぱ」における食と健康づくりの推進、健康情報発信等に必要な経費についても、こるぱ食と健康推進事業として437万4千円計上しています。
 また、平成30年度から国の地方創生推進交付金を活用して取り組んでいる地域ブランディングプログラム、インバウンド受入体制構築による情報発信、移住定住促進空家見学ツアー等を組み合わせた地域ブランディング事業に1872万4千円を計上しています。

 民生費
 美浜町子ども・子育て支援事業計画の第2期計画を策定する経費として344万1千円を計上しています。その他の経常的な経費については、老人福祉、児童福祉、障害者福祉に関する各種の給付事業費や保育園、子育て支援センターの運営経費、平成31年4月に開設予定の敦賀市病児・病後児保育施設への事務委託負担金、後期高齢者医療広域連合への負担金等があります。

 衛生費
 健康づくりのための各種健康検診や感染予防事業の費用のほか、ゴミ収集費用等で5791万5千円、火葬場の運営管理費で1475万4千円、公立小浜病院組合負担金1億3882万5千円、美浜・三方環境衛生組合負担金2億4808万2千円を計上しています。

 労働費
 シルバー人材センターへの運営費補助で784万円のほか、勤労者の生活安定と福祉の向上を図るための各種融資や貸付資金として、労働金庫等への預託金や貸付金2750万円などがあります。

 農林水産業費
 農地の多面的機能の維持・発揮のための多面的機能支払交付金事業で6066万4千円、有害鳥獣対策事業に2328万9千円を計上しているほか、松くい虫被害対策として1552万6千円を計上しています。また、漁業関係では、水産資源の増大や漁獲高の向上を図るために、稚魚や種苗の放流経費等924万円を計上しています。

 商工費
 企業誘致活動や企業誘致条例に基づく企業立地助成金の交付等を行う企業誘致促進事業に2億2214万3千円、民宿経営者等に対して海外宿泊サイトの登録支援や若手民宿経営者との連携支援等を行い、民宿の活性化を図る民宿等活性化事業に300万円などを計上しています。

 土木費
 本年度で完成予定の耳川橋改築工事を行う町道佐柿・郷市線道路改良事業に2億800万円、町道日向線の第2工区改良工事に係る設計業務に要する経費として929万6千円を計上しています。また、美浜町地域づくり拠点化施設の整備を行う美浜町スマートコンパクトシティ魅力創造拠点化事業に2910万円、合わせて町道駅前線の道路改良工事に向けた調査設計業務に要する経費として877万8千円を計上しています。

 消防費
 敦賀美方消防組合負担金として2億8653万7千円を計上しているほか、災害に備え、防災資機材の購入等を行い、放射線防護施設の備蓄物資の充実等を図る防災対策の経費として3015万5千円を計上しています。

 教育費
 不登校や困りごとがある児童生徒をこれまで以上にきめ細かく支援するための教育支援センターを設置する経費とともに、眠育の大切さについて理解促進を図る経費として746万6千円を計上し、また、「第31回美浜・五木ひろしふるさとマラソン」の開催経費として1535万6千円を計上しています。このほか教育費では、学校教育や人権教育、文化財保護、更には様々な文化活動、体育振興など継続して実施する各種事業の経費を計上しています。

 歳入予算
 町税が24億1907万3千円、地方交付税8億6千万円、国庫支出金10億4235万1千円、県支出金11億8329万2千円、繰入金3億1554万1千円、臨時財政対策債を含めた町債で2億8530万円などをそれぞれ充当し、収支の均衡を図ったとしています。

◆議案第3号 〇 平成31年度美浜町診療所事業特別会計予算 (全員賛成)
 丹生及び東部診療所の医療費で、医薬品代の減額が見込まれることから対前年度比983万6千円減の1億4201万8千円を計上しています。

◆議案第4号 〇 平成31年度美浜町国民健康保険事業特別会計予算 (全員賛成)
 福井県全体の保険給付費の増加と前期高齢者交付金の減少に伴う国民健康保険事業費納付金の増により、対前年度比3965万6千円増の12億1920万5千円を計上しています。

◆議案第5号 〇 平成31年度美浜町後期高齢者医療事業特別会計予算 (全員賛成)
 後期高齢者医療広域連合納付金等の増加により、対前年度比366万3千円増の1億2424万1千円を計上しています。

◆議案第6号 〇 平成31年度美浜町介護保険事業特別会計予算 (全員賛成)
 保険給付費の介護サービス等諸費の増加が見込まれることから、対前年度比930万8千円増の12億2396万1千円を計上しています。

◆議案第7号 〇 平成31年度美浜町簡易水道事業特別会計予算 (全員賛成)
 東部簡易水道建設改良事業及び上水道統合整備事業の減少により、対前年度比1563万円減の1億9721万2千円を計上しています。

◆議案第8号 〇 平成31年度美浜町集落排水処理事業特別会計予算 (全員賛成)
 集落排水処理施設建設費の減少により、対前年度比59万4千円減の1億6298万1千円を計上しています。

◆議案第9号 〇 平成31年度美浜町公共下水道事業特別会計予算 (全員賛成)
 佐柿、坂尻地区の公共下水道への接続工事費の増加等により、対前年度比1億9400万7千円増の7億392万3千円を計上しています。

◆議案第10号 〇 平成31年度美浜町住宅団地事業特別会計予算 (全員賛成)
 美浜東「美し野」ニュータウン内のモニュメントや公園トイレ等の整備工事が完了したことによる住宅団地整備費の減少により、対前年度比5577万6千円減の1974万9千円を計上しています。

◆議案第11号 〇 平成31年度美浜町道路用地取得事業特別会計予算 (全員賛成)
 平成31年度においても長期債償還金で2億7940万3千円を予定しており、総額で2億7979万7千円を計上しています。

◆議案第12号 〇 平成31年度美浜町上水道事業会計予算 (全員賛成)
 佐柿、坂尻地区配水管布設工事及び耳川橋架替えに伴う配水管布設替工事等に伴い建設改良費が増加したことから、対前年度比3464万6千円増の3億3684万円を計上しています。

◆議案第13号 × 美浜町健康楽膳拠点施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について (賛成多数)
 施設の使用等に関し、関係規定を整備したく、本案を提出したとするものです。

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