第23回東海北陸バリアフリー交流集会in福井に参加しました。

 11月23日、24日に開かれた第23回東海北陸バリアフリー交流集会 in福井に参加しました。
 この集会は、コムサポや障害当事者が実行委員会を立ち上げ、一年半前から開催の準備に取り組んできました。障害福祉にかかわる課題を各県から集まった障害者のみなさんとフィールドワークやグループトークなどを通じて話し合える集会です。
 今回、「ふくい若手議員の会」は、シークレットプランを担当し、福井、鯖江、敦賀の3地区に別れて、駅や観光地のバリアフリー検証を行いました。

 敦賀のシークレットプランは、前川・敦賀市議、細川・おおい町議、児玉・高浜町議、河本・美浜町議の嶺南地域の若手議員4人で計画を立案しました。天候にも左右されるので、晴れの日プランと雨の日プランをつくりました。
 999のコスプレは、敦賀は鉄道と港のまちということで駅前、本町商店街の方が衣装を作成し、無料で貸し出しています。貸し出す衣装は鉄郎やメーテル、車掌、キャプテンハーロック、エメラルダスがあります。
 私たちは、障害者のみなさんと一緒に楽しみながら検証を行いたいという思いがあり、実現してみました。
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 貸し出しの受付場所は敦賀駅交流施設オルパークなど4カ所。問い合わせは、ふれあい市実行委員長の田保英二さん=電話0770(25)1767です。今回はつるが大丸でお借りしました。

 敦賀の検証コースは、敦賀駅→山車会館・市立博物館→敦賀ムゼウム・赤レンガ倉庫→敦賀駅→ヤマトタカハシ昆布館を「ぐるっと敦賀周遊バス」を利用してバリアフリー検証を行いました。

敦賀駅の課題

1、障害者専用駐車スペースにポールが立っており、後ろから乗り降りするタイプの福祉車両だと停車位置をずらさなければ乗り降りができない。

2、エレベーターやトイレなどの表示が、車椅子からは高く見えにくい位置に設置されている。
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3、車椅子だとホーム内の通路が狭く感じる。人とすれ違う時は怖い。
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4、点字ブロックの上に柱が立っている。
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5、多目的トイレの使用中の表示が見えにくい。表示に気が付かないところに設置してある。

6、オルパーク内が狭く、売店などは出入りが困難。


良かった点

1、敦賀市長が来てくれた。
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2、駅構内のエレベーターの中には、両面扉で通過式のものがあり、旋回しなくて済む。
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3、駅構内の待合室などは、バリアフリー仕様で利用しやすい。

4、駅の駐車スペースやバスのりばに屋根がある。


ぐるっと敦賀周遊バスの課題

1、のりばや停止位置によってスロープが急になり、介助なしでは乗り降りできない。
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2、乗車時、車椅子を固定するものがない。
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3、座席の折り畳みを随時していると他のお客さんを待たせてしまう。

4、敦賀駅以外のバスのりばにはほとんど屋根がない。


良かった点

1、運転手さんの対応が迅速・丁寧で、利用者も喜んでいた。
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2、バスを利用する住民や観光客が親切で、「来やすいまち」という印象をもった。


山車会館・敦賀市立博物館の課題

1、山車会館の奥にある展示室には、入り口にスロープがあるが、中に段差があるところがあるので先の展示に進むことができない。

2、シアタールームの手すり柵がちょうど目線の高さにあって見づらい。
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3、会館内のトイレにある便座クリーナーが入り口に設置してある。便器の横に置いた方が使いやすい。

4、受付にある入場者受付名簿が高い位置にあって記入ができない。

5、視聴覚障害者が楽しめるように、レプリカなどに触れるようにした方が良いと思う。
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6、博物館のエレベーターが狭く、乗り降りが困難。
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7、スロープが常設であれば便利だと思う。
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良かった点

1、敦賀のまちの雰囲気や歴史のことを知ることが出来た。大和田伸也、大和田獏のルーツを知ることが出来て、身近な存在に思えた。
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敦賀ムゼウムと赤レンガ倉庫の課題

1、ムゼウム内にある昇降機の上に手すりがついており、昇降機を使用中は、高齢者が手すりを使えない。

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2、ムゼウムと赤レンガ倉庫ジオラマ館は、ともに昇降機が設置されている。しかし、上階には誰かが車椅子を運ばないと展示物を見ることができない。 上段に貸し出し車椅子を設置してはどうだろうか。
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3、赤レンガ倉庫内のカフェには座席にメニューがなく、座席を確保してからだとメニューが決められない。


良かった点

1、敦賀港は、1940年に「命のビザ」を持ったユダヤ人難民が上陸した港です。
 人道の港 敦賀ムゼウムでは、ナチスにより迫害された人々が長旅を経て、どのような想いで敦賀に上陸したかを知ることができます。迫害から逃れてきた人々の気持ちを考えると泣きそうになります。また、それを支えた敦賀市民のことも展示されています。
 参加された車椅子利用者の杉田宏さんは敦賀のまちが好きになったといってくれました。私たちも感激です。
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ヤマトタカハシ昆布館の課題

1、 入り口にはスロープがあって、駐車場からの乗り降りも楽にできるスペースがあるが、工場見学やトイレにバリアフリーがないのは残念。

良かった点

1、食べて、飲んで、買って、おいしい昆布を満喫できました。従業員の方がとても親切で、昆布ソフトクリームがおいしかったです。
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全体まとめ

 公共施設と民間施設では、バリアフリー設置の差が大きいと感じました。国や県の支援を受けながら、民間施設のバリアフリー化を促進する方法がないか?今後の検討課題です。また、視聴覚障害者への対策も必要です。高齢者やベビーカーなどを含めれば、バリアフリーの需要は多くあります。
 高齢化社会が進行している現在、今後も福祉車両の需要が拡大すると予想されます。商工観光の分野においても住民福祉の向上は重要な課題です。
 体の不自由な方だって自立して観光やスポーツを楽しみたいんです。誰もが人間らしく当たり前に暮らせる社会になるように、全体的にバリアフリー化を進める必要があると感じました。
 公共施設建設の計画策定や設計段階で体の不自由な方の意見が反映される仕組みづくりが必要です。
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美浜について
 障害者団体が作成した「福井観光バリアフリーマップ」を見ると、美浜町は関電の原子力PRセンターしか載っていませんでした。
 美浜駅はバリアフリー化が全く出来ていませんし、体の不自由な方の目線だと、美浜の観光は全く目に留まらないのだということがわかりました。こういう現実を目の当たりにしてショックを受けました。
 PR不足もあるでしょうが、様々な視点に立って課題に向き合わないといけません。自分が住む町は現実を知らずに机上の空論になっていないだろうか?と考えさせられました。行政や議員も形式的な整備や議論、パフォーマンスではなく、体の不自由な方が利用しやすい整備、環境システムの構築を進めるべきです。
 自分が住む美浜町ではどうか?美浜駅のバリアフリー化、五木マラソンへの障害者参加の位置付け、情報発信など、これまでも議会で主張してきましたが、実現していないことが多くあります。これからも他の議員の協力を得ながら行政を動かしていきます。

 グループトークでは、障害者専用駐車場やスロープなどを備えた民間施設で、従業員から利用を断られたという事例をうかがいました。
 形式的に障害者専用の設備を備えていても、従業員が使えなかったり、仕事の効率や負担増加を理由に利用を断られたそうです。それでも改善を求めて申し入れを行ったりして、なんとか利用できるまで取り組みを続けたことを教えてもらいました。
 人間らしく生きたいと願い、行動する力は迫力に満ちています。バリアフリー交流集会の切実な声にこそ、政治がしっかり向き合わなくちゃいけません。
 集会は、自分たちの未来は自分たちでつくっていく!という気概に溢れていました。未来を切り開いていくためにもみなさんが議会や政治に参画していくことが重要だと思います。
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 シークレットプランで、私は車椅子介助を担当しました。
 スロープを出しても勾配がきつい所では車輪が乗らず、私のように未熟な介助者一人ではどうにもならない場面がありました。
 スロープが長い所では、車輪を踏み外さないように細心の注意をはらいました。特に昨日は大雨の中での検証だったので、すべらないように神経を集中させました。
 日頃は何も考えずに歩いている駅のホームでは、車椅子だと通路の狭さを感じました。人とすれ違う時は怖さを感じました。
 エレベーターは、入り口の角や進行方向の壁に足をぶつけたりして、狭さというのは気になる所です。切り返しや旋回のことを考えると十分な広さを確保したいです。
 また、スロープや昇降機などの設備が備え付けてあっても、実際に使いなれていないと迅速な対応ができないことがわかりました。バリアフリー検証を通じて介助者の体験もすることが出来ました。
 バリアフリー交流集会に参加して、人にやさしくなれたような気がしてます。
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 ふくい若手議員の会は、政策や考え方、所属政党に違いはあっても、共通した課題を見つけて超党派の取り組みをやっています。日本共産党からは、鈴木正樹・福井市議と私の2人が参加しています。

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↑引用・福井新聞

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↑引用・日刊県民福井

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