現在の議会に問題を感じるか?「感じます」

 福井県議会と県内17市町議会の議長へのアンケートで、現行の地方議会の行政監視や政策立案などの機能について、問題を感じているかどうか聞いたところ、「感じる」としたのはゼロだったと報道されています。(福井新聞)
◆「どちらかといえば感じる」としたのは、大野市、あわら市、越前市、池田町、若狭町の5議長。
◆「どちらかといえば感じない」は、福井県、小浜市、鯖江市、坂井市、南越前町、美浜町の6議長。
◆「感じない」は、福井市、敦賀市、越前町、高浜町の4議長。
◆「わからない」は、勝山市、永平寺町、おおい町の3議長。
 現状に「問題あり」との認識がないようだと指摘されています。

 美浜町議会の現状に問題を感じるか?と問われれば、「問題を感じます。」
 美浜町議会には、見える見せる開かれた議会改革が必要です。議会のホームページでは、議会基本条例をつくったのに、議会の最高規範である議会基本条例が載っていません。議事録の掲載もありません。委員会報告も作成していますが、掲載されていません。
 議会放送は、町長の提案理由、一般質問、各常任委員会の委員長報告が地元のケーブルテレビで放送されますが、本放送・再放送の2回しか放送されません。繰り返し見ることは出来ない状態です。しかも、最も重要な議案に対する討論・採決の状況が放送されません。
 「議会のホームページ」や「議会だより」でも、採決の結果、誰がどの議案に賛成したのか、反対したのかわかりません。
 美浜町民からすれば、町議会は情報公開量が少なくて、何をしているのか全く見えない状態だと思います。

 美浜町議会の一般質問は、14人の議員定数の内、平均するとだいたい4名から5名です。一般質問の日程は予備日も含めて2日間取ってありますが、1日で終わることが多いです。(6人以上は2日間)
 美浜町の場合、一般質問通告の締め切りは定例会が始まる一週間前です。議運が開かれる前で、議案書も届かない状態で通告しなければいけないので、定例会の施政方針を十分に正すことが出来ません。一般質問を行うには、日常的に問題意識を持って情報収集に努め、将来的なビジョンを描ける能力がないと定例会の内容と噛み合う質問になりません。それだけ議員の資質が高くないと通告が難しいと思います。逆にいうと議員の資質や能力が、その領域に達していないともいえます。
 一般質問者の数を増やすことを考えるなら、議員の資質や能力に見合ったものにしなければなりません。定例会が開会し、町長が議案の提案理由を説明した後に、通告を出すようにすれば質問がしやすくなると思います。
 この制度、一方的に行政・首長に有利なんです。行政側は、議員がどのような問題意識を持っているのか、事前に把握して定例会に望めるんです。議員がどのような問題意識を持って質問してくるのか手の内を知っていて定例会の提案理由をつくっているんですよ。
 それから、議員は今定例会の施政方針・議案が分からない状態で質問通告するわけですから、一般質問で施政方針や議案内容に触れることが困難です。必然的に施政方針・議案は、各常任委員会で審議され、採決されることになります。
 今定例会の常任委員会で審議し、本会議で賛成した議員が、次の議会の一般質問で、今定例会の施政方針を正したり、議案の問題点を指摘するでしょうか?審議を尽くして十分納得して賛成したんだから、普通に考えたらできませんよね。
 要するに、テレビ放送される一般質問では、今定例会の施政方針や議案の問題点には触れられないようになっているんです。そして一般質問者の数も減らすことが出来ます。議会も行政も、施政方針や議案の問題点を住民の目に見えないように遠ざけているとしか思えません。この制度の問題点は、以前から数人の議員が指摘しているので、意図的にこのような制度を続けているんだと思います。著しく議会議員が不利な状況になっているこの制度は、一刻も早く改めるべきです。

 行政監視については、機能が低下しているというより、機能していないと思っています。首長選挙で現職を支援したから行政提案には反対できないとか、何でも賛成していれば良いと考えているから問題意識が育たず、二元代表制の意味を理解した行動が出来ないのだと思います。また、問題意識をもって発言する議員が限られている。厳しい意見は言うが採決はすべて賛成。反対討論に対して、賛成討論がないといった問題もあります。

 議員の資質は前議会と比べて明らかに低下しています。議案書を持ってこない。議案書を見てもわからないと平気で言う。定例会に出席さえすれば、他は何もしなくても良いと考えている。論点を整理した主張が出来ていない。質問や意見が言えていない。通常の会話が軽すぎて会話が成立しない(正直、かかわってはいけないレベルなので、話しかけられても返事が出来ない)。語ろう会やワーキング部会のまとめ・報告書をつくれない。議会活動や議員活動は少ない方が良いと考えているといった問題もあります。

 政策立案機能が低下していることについては、立案までのプロセスに時間を割くことを嫌がっていると思います。審議するべき政策課題は「議会と語ろう会」の住民意見を精査するだけで、豊富に存在しています。そもそも議会の機能を本当に理解しているのか疑問です。

 前議会と比べると、女性議員がゼロになりました。平均年齢は上がっています。超高齢化して、多様な世代がいません。当然ですが情報化の流れにはついてこれません。議員個人の発信力もありません。多様な人材が参画できるような環境整備が遅れていると思います。
 また、無投票の当選の弊害で資質の低下は明らかに加速していると思います。議会として住民とともに汗を流すような取り組みに難色を示す議員も増えています。住民が議会に向ける目は冷ややかです。

 何より住民からすれば問題だらけの議会だと感じています。住民の想いに寄り添う身近な議会が、住民から一番遠い!!
 自らの発言や議会活動に自信がないから情報を公開しないのだと思います。自信をもって住民の負託に応えている議会なら率先して情報公開すると思います。
 問題が山積しているのに、山積している問題を問題だと認識できない人が議員をやっている。これは問題ですね。
 議会や議員の資質が低下すれば、なれ合いで事が済みますから行政や議員は楽になるでしょう。
 議会や議員の資質が低下して困るのは、行政や議員ではありません。困るのは住民ですからね。そこにしっかり問題意識を持たなければ議員としての資質に欠けると思います。

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