美浜町議会(2018・6)本会議・討論

議案第41号 平成30年度美浜町一般会計補正予算(第1号)

 議案第41号 平成30年度美浜町一般会計補正予算(第1号)に対し、反対する立場から討論を行いました。

 平成30年度美浜町一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ5億4349万7千円を追加し、総額を80億7926万4千円とするものです。
 事業内容は、学校ICT環境整備事業、眠育・不登校対策事業、再生可能エネルギーの整備など、賛成できるものが多くあります。
 しかし、エネルギービジョン事業化計画に基づく地域主導型再生可能エネルギー利用促進調査事業3227万円とバイオマス資源利用可能性調査事業1774万1千円は、ほとんどが国の補助金を利用して調査委託するものですが、コンサルタント事業者への委託料が高すぎます。
 コンサルタント事業者に委託しても、経済産業省・資源エネルギー庁のプランそのままで、美浜町の実情に合った地域主導型の再生可能エネルギーになるとは思えません。
 コンサルタントが立案した基盤整備を参画主体や組織体に押し付けるのではなく、地元に根差した住民、行政職員の努力で事業立案してこそ、再生可能エネルギーを活用した地域振興になると考えます。
 また、農産物の生産により、排出される残渣(ざんさ)などを熱源に活用した再生可能エネルギー発電などの導入可能性について調査を実施するといいますが、その程度の調査なら農林水産課や関係課の調査で判断できると考えます。
 国のエネルギー構造高度化・転換理解促進事業補助金などが使えるからといって、美浜町の実情に合わないコンサルタント主導の事業立案では、地域振興に役立つ再生可能エネルギーの活用は、いつまでたっても実現しないと考えることから、本議案を認めることはできませんと反対する理由を述べました。


議案第48号 美浜町健康楽膳拠点施設の設置及び管理に関する条例の制定について

 議案第48号 「美浜町健康楽膳拠点施設の設置及び管理に関する条例の制定について」に対し、反対する立場から討論を行いました。

 美浜町健康楽膳拠点施設は、福井県園芸研究センターの敷地内に、町が約1億3700万円の予算を投じてレストランと農産物の直売所を整備したものです。
 この整備事業は、園芸体験学習や薬草の研究、「食養」を目的とした県の事業計画に、町が協力しているものですが、そもそも県の事業に協力して、公益性や採算性が低く、立地条件も悪い場所に、レストランや直売所を建設してあげる必要はありません。
 町は、観光PRのためにも国体までに整備を進めたいといってきましたが、県の事業そのものが国体までに間に合わないことも問題です。
 町は、施設建設のために観光や農業振興の拠点になるなど、聞こえの良いことをいいますが、県の事業計画と歩調を合わせるなら、民間の飲食店や民宿・旅館の取り組みと共同して薬膳料理(楽膳)を提供していくべきです。
 民間の飲食店や民宿・旅館、住民の力を活用すれば、国体も含め、その後の県の事業計画と歩調を合わせた相互の協力関係となり、ハコモノ建設以上の取り組みができたはずです。
 レストランや農産物の直売所を整備するのであれば、スマートコンパクトシティー魅力創造拠点化事業で、道の駅に機能を集中させるべきです。
 国体のボート競技や軟式野球の会場で必要なのは、利用者のための駐車場であり、美浜町健康楽膳拠点施設の建設場所を考えると、レストランや農産物の直売所は必要ありません。
 県の事業計画は、県の努力で成功させるべきでありますし、国体で必要なものもレストラン・直売所ではなく、駐車場であるという考えは今も変わりません。
 この不要な施設には、予算から建設にいたるまで反対してきましたので、当然、条例の制定についても必要ありませんと反対する理由を述べました。


発委第1号 エネルギー基本計画に原子力発電所の新増設・リプレースを明記することを求める意見書の提出について

 発委第1号 「エネルギー基本計画に原子力発電所の新増設・リプレースを明記することを求める意見書の提出について」に対し、反対する立場から討論を行いました。

 発委は、東日本大震災から約7年、福島第一原発事故により、国民の原子力に対する信頼は失墜していると、原子力の信頼は回復していないことを自ら認めています。国民の信頼を回復しないうちから原発のリプレースなど認めるべきではありません。
 世論調査を見ても、国民の6割から7割が、将来的な原発ゼロを望んでおり、「原発ゼロの社会の実現をめざす」ことは必然であります。
 発委は、CO2(二酸化炭素)と地球温暖化の影響を取り上げ、老朽化した火力発電所を問題にしていますが、リプレースを求めるのであれば、老朽原発こそ、今すぐ廃炉にするべきです。
 二酸化炭素についても、原発はCO2(二酸化炭素)を全く出さないというのは、原発を推進するためにつくり出したまやかしです。
 原発は、温排水で海水温を上昇させ、大量の二酸化炭素を海洋から発生させます。また、原料のウラン採掘や廃棄物の処理、使用済み核燃料、高レベル放射性廃棄物の中間貯蔵施設や最終処分施設など10万年におよぶ管理を考えると、途方もないエネルギー消費と二酸化炭素の排出が必要になります。一部の発電工程だけを取り上げてCO2(二酸化炭素)を全く出さないというのは、論理的に破綻しています。
 また、化石燃料の輸入増加による影響を、国富が海外に流出しているととらえるなら、鉄鋼石、羊毛、綿花、衣類、各種食料品、天然ゴム、木材などの海外依存度も問題にしなければなりません。発電による化石燃料の輸入増加のみを取り上げて、国富の海外流出を論ずることはできません。
 更に発委は、1966年から原発が経済を支え、国民生活を豊かにしてきましたといいますが、チェルノブイリや福島第一原発事故でどれほどの人びとが避難を余儀なくされ、2000年以上にわたる農業や人びとの暮らし・生業を奪い、地域経済を破綻させたことを無視しています。
 私たち議会議員が守るべきは、国策で守らなければ経済的有効性を主張できない、まったく不合理極まりない原発という発電方法ではなく、美浜町という自治体地域に根付いて生活できる住民の権利です。
 ましてや原発事故の影響というのは、立地自治体にとどまりません。30キロ圏以上の広範囲の自治体住民に影響を及ぼします。
 原発立地は、原発の交付金に依存してきたその既得権益にしがみつくのではなく、原発事故の影響を受ける30キロ圏以上の自治体を立地地元として認めるよう、国や電力会社に求める方が先だと考えます。
 このような発委が可決されてしまったら、自分たちの自治体さえ原発誘致の恩恵に預かれば、その他、周辺自治体のことはどうだっていいという風に思われてしまうのではないかと心配しています。
 また、発委は、原子力の停滞を一向に改善しようとしない原子力規制委員会の改善に向けて、原子力規制委員会設置法の改正を求めています。
 参考資料の設置法の改正のポイントでは、現在の原子力規制委員会が「真の安全の専門家」の意見を取り入れず独走している状態であるとしています。しかし、ここでいう「真の安全の専門家」というのは、いったい誰のことを指すのか全く分かりません。
 現在、新規制基準のもとで再稼働した原発は、国内の5原発9基目です。美浜原発3号機のように運転延長認可を受け、対策工事を進めている原発もあります。
 現在の原子力規制委員会が「真の安全の専門家」の意見を取り入れず独走している状態であるのなら、規制委員会が下した決定・認可を今すぐにでも取り消すよう求めるべきです。
 現在の条文が、国会・国民の監視が機能しない状態となっていると主張するのであれば、なおのこと、今すぐに規制委員会が下した決定・認可を取り消すべきです。
 最後に、美浜原発は、活断層に囲まれた敦賀半島に立地しています。先日の大阪で発生した震度6弱の地震のように断層型の地震はいつ発生するかわかりません。
 断層が存在する所は、地盤が比較的動きやすい状態にありますが、活断層がなかったり発見されていない場所でも、地盤の伸縮やズレによるエネルギーで新たに割れる可能性があります。要するに敦賀半島というのは、原発の立地に不適な場所であるわけです。
 さらに避難の面を考えると、高浜・大飯、美浜、敦賀原発の立地地域に囲まれて、小浜市や若狭町が存在します。
 小浜市や若狭町は、東西どちらの原発にも避難の対応をしなければならないのに、原発の事前同意では蚊帳の外に置かれています。
 このような不条理な状態こそ早急に解決するべき問題であり、立地不適な敦賀半島では、例え、エネルギー基本計画に原発の新増設やリプレースが明記されたとしても、それが実現することはありません。
 規制委員会の判断も尊重しない、安全性の向上は論じない、原発さえ存在すれば、論理的に破綻していても何でも良いとしか思えないこのような発委を認めることはできませんと反対する理由を述べました。
画像



6月議会 議案に対する賛否の判断「河本たけし」

・議案第39号 〇 専決処分の承認を求めることについて(美浜町税条例の一部を改正する条例の制定について)
 地方税法等の一部を改正する法律等が平成30年3月31日に公布され、同年4月1日に施行されたことに伴い、美浜町税条例及び美浜町国民健康保険税条例の一部を改正する必要が生じたが議会を招集する時間的余裕がなかったため、これら条例の一部を改正する条例を平成30年3月31日に専決処分したので、これを報告し議会の承認を求めるもの。

・議案第40号 〇 専決処分の承認を求めることについて(美浜町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について)
 地方税法等の一部を改正する法律等が平成30年3月31日に公布され、同年4月1日に施行されたことに伴い、美浜町税条例及び美浜町国民健康保険税条例の一部を改正する必要が生じたが議会を招集する時間的余裕がなかったため、これら条例の一部を改正する条例を平成30年3月31日に専決処分したので、これを報告し議会の承認を求めるもの。

・議案第41号 × 平成30年度美浜町一般会計補正予算(第1号)
 5億4,349万7千円を追加し、予算総額を80億7926万4千円とするもの。
 今回の補正予算の内容は、当初予算編成時以降に採択若しくは内示を受けた国、県の補助事業、また計画的あるいは緊急性を要する公共施設や道路等の維持補修経費及び当初予算において先送りした事務事業等を十分精査し、現時点において措置する必要がある事務事業を厳選しながら追加計上したとしている。
 歳出予算の主な内容。
 総務費では、美浜町エネルギービジョン事業化計画に基づき、若狭美浜インター産業団地と町内4公共施設に企業誘致促進を目的とした太陽光発電設備を整備するための実施設計業務に3807万1千円、同じく美浜町エネルギービジョン事業化計画に基づく再生可能エネルギーの利用促進を地域主導で進めていくための検討調査事業に3227万円を計上している。
 農林水産業費では、園芸作物の生産と販路拡大を図るための園芸産地総合支援事業に810万6千円、美浜町エネルギービジョン事業化計画に基づくバイオマス資源の利活用の可能性を探るための調査事業に1774万1千円、漁業経営体の経営基盤強化と漁獲量増加を図るため、日向定置網及び丹生定置網の改修に対する補
助として6666万6千円を計上している。
 商工費では、観光客等の消費喚起と地域消費拡大に向け、クレジットカード及び電子マネー等のキャッシュレス決済を導入する小規模な商店や旅館民宿、飲食店等への補助として80万円を計上している。
 土木費では、町道郷市線道路改良事業に444万円、地籍調査事業に753万円、町営住宅改修事業に3306万2千円を計上するとともに、整備検討中の地域づくり拠点化施設における再生可能エネルギー導入の可能性調査事業に791万3千円を計上している。
 教育費では、眠育の推進や不登校児童に対する学習支援システムの整備等に101万2千円、教師の多忙化解消に係る負担軽減と児童生徒の個人情報等のセキュリティ強化を目的に福井県が整備した統合型校務支援システムへの接続に必要な経費に69万3千円、統合型校務支援システムの導入に伴って必要となる教務及び校務用パソコンの導入や通信回線の高速化等に425万1千円を計上している。
 以上が歳出予算の主なもので、これに見合う主な財源として、町税で1億4105万6千円、国・県支出金で1億9654万4千円、基金繰入金で3333万3千円、町債で6790万円などを充当し、収支の均衡を図ったとしている。

・議案第42号 〇 平成30年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
 データヘルス計画の推進に向けた業務委託料の増額に伴い、歳入歳出それぞれ94万2千円を追加し、予算総額を11億8,049万1千円とするもの。

・議案第43号 〇 平成30年度美浜町集落排水処理事業特別会計補正予算(第1号)
 佐柿・坂尻地区農業集落排水処理施設の公共下水道接続に向け、必要書類の作成に係る業務委託料の増額に伴い、歳入歳出それぞれ287万3千円を追加し、予算総額を1億6644万8千円とするもの。

・議案第44号 〇 平成30年度美浜町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
 佐柿・坂尻地区農業集落排水処理施設の公共下水道接続に向け、汚水管渠布設に係る設計業務委託料の増額に伴い、歳入歳出それぞれ1800万円を追加し、予算総額を5億2791万6千円とするもの。

・議案第45号 〇 平成30年度美浜町上水道事業会計補正予算(第1号)
 佐柿・坂尻間の配水管布設に係る設計業務委託料の増額に伴い、420万2千円を追加 し、予算総額を3億639万6千円とするものであります。

・議案第46号 〇 美浜町税条例等の一部を改正する条例の制定について
 地方税法等の一部を改正する法律等の公布に伴い、町民税、たばこ税、固定資産税の特例等に関する規定を整備したく、本案を提出したとするもの。

・議案第47号 〇 美浜町放課後児童健全育成事業の設備運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
 厚生労働省が定める放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の改正に伴い、放課後児童支援員の資格要件を追加したく、本案を提出したとするもの。

・議案第48号 × 美浜町健康楽膳拠点施設の設置及び管理に関する条例の制定について
 美浜町健康楽膳拠点施設を公の施設として設置し、その管理運営に関する事項を規定したく、本案を提出したとするもの。

・議案第49号 〇 美浜町ふるさと水と土保全基金条例を廃止する条例の制定について
 同事業に必要な資金を積み立てるために設置した基金の処分に伴い、美浜町ふるさと水と土保全基金条例を廃止する必要があるので、本案を提出したとするもの。

・議案第50号 〇 平成30年度町道佐柿・郷市線耳川橋上部工主桁製作工事請負契約について(追加提出議案)

・発委第1号  × エネルギー基本計画に原子力発電所の新増設・リプレースを明記することを求める意見書の提出について

※反対少数で、全ての議案が可決されてしまいました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック