美浜町議会(2018・3)本会議・討論

議案第14号 平成29年度美浜町一般会計補正予算(第8号)

 議案第14号 平成29年度美浜町一般会計補正予算(第8号)に対し、反対する立場から討論を行い、議案15号美浜町診療所事業特別会計補正予算にも関連するので一括して反対討論しました。

 平成29年度美浜町一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ1億8699万8千円を追加し、総額を94億2466万1千円とするものです。
 内容は、事業費確定による減額や財源の補正がほとんどで、ふるさと応援基金や「未来の懸け橋」基金などの積立金、台風21号により被災した町道金安線の災害復旧工事費についても賛成です。
 しかし、これまで県が行うべき事業だとして反対してきた園芸拠点施設整備事業の財源補正があります。
 無駄なハコモノ建設を止めれば、子ども医療費助成制度の対象年齢の引き上げなど、福祉の充実を図ることができたはずです。
 また、町のPRや雇用創出に必要な地域おこし協力隊の予算は、十分な人材が配置できず、減額されています。
 議案15号の美浜町診療所事業特別会計補正予算でも、看護師1名分の臨時雇用賃金が減額されています。必要な人材を必要な場所に配置するというのは、医療機関の質を確保し、町民に十分なサービスを提供するために必要なことです。
 これらのことが出来ていないので、本議案を認めることはできないと、議案14号、15号に反対する理由を述べました。


議案第20号 美浜町個人情報保護条例及び美浜町情報公開条例の一部を改正する条例の制定について

 議案第20号、美浜町個人情報保護条例及び美浜町情報公開条例の一部を改正する条例の制定に対し、反対する立場から討論を行いました。

 この条例は、町の個人情報保護条例に、改めて個人情報の定義を行い、そこに個人識別符号、つまり保護するべき個人番号を入れ込み、さらにプライバシーである要配慮個人情報についての取り扱いの配慮を入れ込みました。
 特に携帯電話やスマートフォンの拡大により、その端末は多くの個人情報が詰まっています。情報のデジタル化に伴い、電話番号、クレジット番号、メールアドレス、SNSのアカウントやポイントカードなどの会員制ID番号も行政が取得した場合は、当然条例で保護するべき番号だと考えます。
 個人情報の定義が固定化されたことで、法や条例で保護すべき個人情報が、十分に保護されるのか不安です。保護制度の強化どころか、弱体化するのではないかと危惧しています。
 また、人種、信条、社会的身分、犯罪歴、犯罪被害の事実など、要配慮個人情報として取り扱いが位置づけられた人権にかかわる情報も、取り扱いの禁止ではなく、取り扱いが規定されています。取り扱いの規定ですから、情報の保有や収集を可能にするものではないかと心配しています。

 特にこの条例改正が、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」、いわゆるマイナンバー法の改正によるもので、政府は戸籍や旅券(パスポート)、預貯金、医療・介護、健康情報の管理・連携、自動車登録の事務、図書カードなどの思想信条情報にも利用範囲を広げて、民間への情報提供も行おうとしていることから、条例改正の根拠にする法律そのものが危険だと考えます。
 個人情報保護を強化するには、まず、マイナンバー法を廃止するべきであり、情報漏えいや犯罪が際限なく広がる危険性を抱えているマイナンバー法の改正にともなう条例改正は認められないと、議案第20号に反対する理由を述べました。


議案第22号 美浜町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について

 議案第22号 美浜町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定に対し、反対する立場から討論を行い、議案第24号美浜町国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、25号美浜町国民健康保険基金条例の一部を改正する条例の制定についてにも関連するので一括して反対討論しました。

 本条例案は、県が国民健康保険事業の「財政運営の主体」となり、財政の元締めとなるものです。これにより県は、市町の監督役として強力な権限をもつようになります。
 国の医療費削減方針の下、県が保険税の高騰を抑えようとすれば、給付を抑制するよう市町に指導し、自治体を「医療費削減」に駆り立てることが危惧されます。
 また、県は、「財政安定化基金」の設置によって、現在、市町が高すぎる保険税の負担を軽減しようと行っている一般会計からの繰り入れを将来的になくしていく方向性を示すなど、国民健康保険の加入者への負担が、将来的に増えることが予想されます。
 現在、美浜町は、法定外繰り入れや自治体独自の軽減は行っていませんが、国民健康保険の加入者には、自営業者、非正規社員、高齢者、年金生活者など、生活に困窮している人たちがたくさんいます。
 国民健康保険事業は社会保障制度です。高い保険税は、払えない滞納者を多く生み出し、国民健康保険事業の財政、ひいては国民皆保険制度そのものを揺るがしかねません。
 町民や被保険者が望んでいることは、「払える保険税」と「安心して使える医療」にしてほしいということです。
制度改正により、法定外繰り入れや自治体独自の軽減措置が、県の指導に従わなければならず、自治体独自の判断で行えないというのでは、町民の命と健康を守るという根幹が崩されてしまいます。このような制度改正を認めることはできません。
 町行政や町議会は、町民の命と健康・くらしを守る立場で、国民健康保険事業の県単位化の中止を求め、高すぎる保険税の抜本的な引き下げに必要な財政支援こそ、国と県に求めていくべきだと、議案第22号、24号、25号に反対する理由を述べました。


議案第26号 美浜町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について

 議案第26号 美浜町介護保険条例の一部を改正する条例の制定に対し、反対する立場から討論を行いました。

 この条例改正により、月額5,600円の介護保険料基準額が、400円引き上げられ、6000円になります。9つある所得段階でもすべての階層で値上げになっています。
 介護保険料は、ほとんどの町民が高いという気持ちだと思います。これは町が努力すれば、一般財源からの繰り入れなどで、介護保険料を据え置くことが可能です。
 介護給付準備基金の全てを取り崩して、介護保険料を据え置いている自治体もあります。
 特に少ない年金だけで生活している収入の少ない方や保険料の軽減を受けている方にとっては大きな負担増です。
 町民の負担軽減を考えるなら、介護保険料は据え置きにするか、引き下げるべきだと考えることから、本議案を認めることはできないと、議案第26号に反対する理由を述べました。


議案第27号 美浜町指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の制定について

 議案第27号 美浜町指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の制定に対し、反対する立場から討論を行い、議案第28号美浜町指定地域密着型サービス事業者及び指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、32号美浜町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の制定についてにも関連するので一括して反対討論しました。

 これら条例は、国が、地域包括ケアシステムの強化のために介護保険法などの一部を改正したことに伴い、関係条例の改正を行うものです。
 法や条例で示すサービス形態が、都会のように事業者や各種福祉施設、従業員が充実していれば、より良いサービスを受けられるかもしれませんが、美浜町では、事業者、施設、従業員ともに不足し、拡大するサービス形態に対応できません。
 条例で求める共生型サービスや居宅サービスを拡大させることが出来ない自治体では、自治体の財政力によりサービスに格差が生まれます。
 財政力がなく、事業としても成り立たない地域では、十分な地域包括ケアシステムを構築することが出来ず、介護を家庭に押し付けることにつながります。
 老々介護や介護のために十分な仕事ができないという問題、従来の福祉サービスからも後退してしまう問題を抜本的に解決することが出来ていません。
 この条例が実効性あるものになるためには、まず国や県の手厚い財政支援が必要です。
 しかし、医療・介護などの福祉に関わる財源を削る国や県の姿勢では、この条例改正も、従来の福祉サービスから後退するものにしかならないと考えることから、本議案を認めることはできないと、議案27号、28号、32号に反対する理由を述べました。


議案第37号 公有水面埋立免許に係る意見聴取に関し議決を求めることについて

 議案第37号 公有水面埋立免許に係る意見聴取に関し議決を求めることに対し、反対する立場から討論を行いました。

 本議案は、関西電力が新規制基準対応施設用地及び護岸等として利用するために、約3200平方メートルを埋め立てる件で、公有水面埋立法第3条第4項の規定に基づき、議会の議決を必要とするものです。
 「埋め立て地にどのような施設を建設するのか」について説明を受けたところ、新規制基準対応施設ということだけで、防護上どのような施設を建設するかは言えないということでした。
 しかし、埋め立て場所は、美浜原発3号機から山を隔てた海岸で、場所を確認しても、海岸を埋め立ててまで重要施設を必要とするような場所には思えません。
 承認するからには、責任がありますし、海の環境に配慮し、別の場所に施設を建設することは出来ないのでしょうか。
 何が立つのかも明確にわからないのに、海や海岸の埋め立てを承認することはできないので、本議案を認めることはできないと、議案37号に反対する理由を述べました。


3月議会 議案に対する賛否の判断「河本たけし」

・議案第13号 〇 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度美浜町一般会計補正予算(第7号))

・議案第14号 × 平成29年度美浜町一般会計補正予算(第8号)

・議案第15号 × 平成29年度美浜町診療所事業特別会計補正予算(第2号)

・議案第16号 〇 平成29年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)

・議案第17号 〇 平成29年度美浜町介護保険事業特別会計補正予算(第3号)

・議案第18号 〇 平成29年度美浜町産業団地事業特別会計補正予算(第3号)

・議案第19号 〇 平成29年度美浜町住宅団地事業特別会計補正予算(第1号)

・議案第20号 × 美浜町個人情報保護条例及び美浜町情報公開条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第21号 〇 田中健記念ふるさと美浜「未来の懸け橋」基金条例の制定について

・議案第22号 × 美浜町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第23号 〇 美浜町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第24号 × 美浜町国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第25号 × 美浜町国民健康保険基金条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第26号 × 美浜町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第27号 × 美浜町指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の制定について

・議案第28号 × 美浜町指定地域密着型サービス事業者及び指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第29号 〇 美浜町企業誘致条例の一部を改正する条例の制定について

・議案第30号 〇 美浜町町道太田・上野線道路改良事業基金条例の制定について

・議案第31号 〇 美浜町障害認定審査会の委員の定数等を定める条例の制定について

・議案第32号 × 美浜町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の制定について

・議案第33号 〇 福井県市町総合事務組合規約の変更及び財産処分について

・議案第34号 〇 美浜町生涯学習センターなびあすの喫茶の指定管理者の指定について

・議案第35号 〇 町道路線の廃止について

・議案第36号 〇 町道路線の認定について

・議案第37号 × 公有水面埋立免許に係る意見聴取に関し議決を求めることについて

・議案第38号 〇 平成29年度町道佐柿・郷市線耳川橋改築工事請負変更契約について

・同意第1号 〇 副町長の選任につき同意を求めることについて

・同意第2号 〇 美浜町監査委員の選任につき同意を求めることについて

・同意第3号 〇 美浜町監査委員の選任につき同意を求めることについて

・同意第4号 〇 美浜町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて

・同意第5号 〇 美浜町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて


※反対少数で、全ての議案が可決されてしまいました。

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