教諭過労自殺事件から教員の過重労働の実態が見えてくる

 嶋田友生さんは美浜町出身です。若狭町の上中中学校に平成26年4月に新任教師として赴任しましたが、過重労働によるうつ病などの精神疾患を発症し、同年10月に自らの命を絶ってしまいました。平成28年9月に公務災害認定されています。
 亡くなった本人の苦しみや悩み、残された遺族の悲しみや怒りは計り知れません。父親の嶋田富士男さんの意見陳述は「管理者である校長は、息子の長時間勤務や負担の大きい公務の状況を知りながら、仕事の量の調整や勤務時間を軽減する措置や新任教員であることの配慮に欠けたもので、安全配慮義務違反と考えます。管理者や町教育委員会は無論のこと、同僚も含め事実を明らかにする義務があるはずです。一人の新任職員の命をどう捉えているのかを改めて問いたい」、「指導教員の上林氏からは一度も状況を聞けていない。校長を退職した指導教員によるパワハラもあったのではないか。息子の日記にも、思いきり絞られた、との記述もある」、「息子を死に追いやった真実が明らかにならなければ、息子の魂が浮かばれません」と述べています。
 
 嶋田さんは「結婚を控えた交際相手もおり、意気揚々とがんばっていた息子がなぜ死んだのか、はっきりさせたい。」と語っています。
 教員の労働環境は持ち帰り残業も多く過酷です。労働環境の過酷さは以前から言われていることですが、教員の労働環境はまったく改善されていないと思います。

 福井県では、教員(公務)にかかわらず、関西電力やパナソニックの工場でも過労死が続いています。敦賀でも過労自殺による労災認定訴訟がたたかわれていて、あらゆる職場で過酷な労働が蔓延しています。
 労働によって死の選択をするとか、死の選択をしなければならない労働というのは、非人道的であってはならないと思います。
 どんな職場環境でも過労死に追い込まないような社会的制度の形成が必要です。本来、労働基本権で認められる労働組合が過労死を生まない社会制度のひとつとして大きな役割を果たすべきだと考えていますが、現状は十分に機能していない部分があります。
 過労死を生まない、過労死に追い込まない社会制度の構築は重要な政治課題です。過労死を政治解決するには、過酷な労働環境にある当事者や遺族の方に向き合う必要があります。
 裁判という公の場でたたかうのは様々な苦難や苦労がありますが、実態を明らかにすることによって社会から過労死をなくす第一歩になると思います。
 社会から過労死をなくすなめに私たちもがんばります。



福井新聞↓
教諭過労自殺「自主的に早朝登校」 福井県と若狭町は争う姿勢示す
(2017年4月6日午前7時20分)
福井地方裁判所

 福井県若狭町上中中の新任教諭だった嶋田友生(ともお)さん=当時(27)=が2014年に長時間過重労働で自殺したのは、校長が安全配慮義務を怠ったためとして、父親が県と町に約1億100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、福井地裁(林潤裁判長)であった。父富士男さん(56)=美浜町=は「真実が明らかにならなければ息子の魂が浮かばれない」と意見陳述した。県と町は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 富士男さんは「管理者(校長)や町教委などは真実を明らかにする義務がある。一人の新任教員の命をどう捉えているのかを改めて問いたい。(被告は)息子の死に向かい合うことができなくて、生徒に命の大切さを説くことができるのか」と訴えた。

 原告が主張する早朝出勤や持ち帰り残業について、町は答弁書で「命じたことはない」と反論。「故人は自主的に早朝に登校していたに過ぎない」とした。

 訴状によると、嶋田さんは14年4月に赴任し、1年生の学級担任や野球部副顧問を務めていた。過重労働により6月にうつ病など精神疾患を発症したとみられ、10月に自殺した。時間外勤務は最も多い9月で計169時間あったとしている。「保護者対応や上司からの厳しい指導などによる強い心理的負荷があったにもかかわらず、校長が業務量の軽減や新任教諭への配慮を怠った」などと訴えている。

 地方公務員災害補償基金県支部は昨年9月、長時間労働による精神疾患が自殺の原因として公務災害と認定した。

 次回期日は6月21日午後1時半から。

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この記事へのコメント

真実の会
2019年07月16日 20:09
若狭町は同・地区の圧力に屈した形で情けなく思う。嶋田友生君はよく知っていますが、教育現場の過労とは何の関係もなく、島田君が個人的に心を病んで自殺したにすぎません。

全国的には一部の教員が過労であるというニュースがありますが、上中中学はそのようなものとは無縁です。本当に過重労働であれば他の教員も病気を発生しているはずですが、誰もそのような人はおりません。

若狭町も、この裁判で控訴して本当のことが言えなかったのでしょうが、全国の裁判や一部の強硬な教員を勇気づけることになることへの影響は計り知れません。残念です。

結論を言いますと、父親の嶋田富士男と言う人が、あまりにも理不尽に現金を要求して・・・それが町の控訴断念につながったということです。

河本町議もよく調査をして発言しないと、このような間違いを犯すことになりますよ。



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