自分で見て、聞いて、考えると「平和と民主主義」を守るために安倍政権を倒すべきだ!!

憲法を「安保法案」に適用させる――中谷防衛相の発言に「憲政史上最悪」と非難の声
平和安全特別委員会で答弁する中谷元防衛大臣(衆議院インターネット審議中継より)

 中谷元(なかたに・げん)防衛大臣が、6月5日に開かれた衆議院の平和安全特別委員会で、集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案について「現在の憲法をいかにこの法案に適用(「適応」とする報道もある)させていけば良いのかという議論を踏まえて、閣議決定をおこなった」と答弁したことに批判が集まっている。
 この日の委員会では、6月4日に開かれた憲法審査会で、参考人として呼ばれた憲法学者3人全員が、安保法案について「憲法違反」との見解を示したことを受け、野党による厳しい追及がおこなわれた。
 民主党の辻元清美衆院議員が質問に立ち、「(憲法審査会で参考人になった憲法学者)3人は非常に権威がある。3人とも口をそろえて違憲だと述べた。政府は一回、本法案を撤回された方が良い」と、中谷大臣に迫った。
 中谷大臣は「政府としては国民の命と平和な暮らしを守っていくために、憲法上、安全保障法制はどうあるべきかは、非常に国の安全にとっては重要なことだ。こういった観点で与党で議論をして、現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけば良いのかという議論を踏まえて、閣議決定をおこなった」と答えた。
 ところが、この答弁に対して、日本共産党の志位和夫委員長が6月7日、自身のツイッターで、「憲法と法律のどちらが上位か。その分別すらない発言に驚く」とコメントするなど、批判の声があがっている。
 ほかにも、立憲主義と民主主義を守る観点から情報を発信している「明日の自由を守る若手弁護士の会(略称 あすわか)」も6月6日、「憲政史上最悪の発言だ」という内容のブログを公式ホームページ(http://www.asuno-jiyuu.com/2015/06/blog-post_6.html)で掲載していた。


 どのような点が問題なのか、ブログを書いた内山宙弁護士に聞いた。


●「憲法を骨抜きにしようという本音が透けて見える」


――今回の中谷大臣の発言について、どう思ったか?

 「うっかり言い間違えたというレベルではないと思いました。なんとかして、『憲法を骨抜きにしよう』という本音が透けて見えました。

 先に、法律という既成事実を作って、『ほら、現実と憲法があっていないから改正しましょう』ということにしたいのかな、と思いました」

――どこが問題だったのか?

 「一言で言うならば、中谷大臣が『立憲主義』をまったく理解していないところです。

 そもそも日本国憲法は、法律は憲法に反してはならない、反するものは効力を有しないと定めています(憲法98条1項)。つまり、憲法の方が法律よりも上位にあるわけです。

 しかし、『憲法をこの法案に適応させる』という発言は、『法律によって憲法を変える』ということです。このようなことを、防衛大臣が堂々と国会で公言するのはとんでもないことですし、憲政史上最悪の発言だと思います」

――ほかにポイントはあるか?

 「国務大臣や国会議員は、憲法尊重擁護義務を負っています(憲法99条)。

 自民党の方は、『違憲かどうかを決めるのは最高裁判所だ』『違憲判決がまだ出ていない』といって、どんなに多数の憲法学者が違憲だと言っても、まったく顧みようとしません。

 しかし、違憲判決が出るまでは何をしてもいいということではなく、憲法が改正されるまでは、当然ながら憲法を尊重して違反することのないような閣議決定をし、法案を提出しなければなりません。

 今回の発言は、要するに『憲法には違反していると言われているが、自分たちは憲法を無視して、法律で憲法を変えますよ』と発言したわけですから、明らかに憲法尊重擁護義務違反です。

 中谷防衛大臣個人だけではなく、安倍内閣として、そういう気持ちで閣議決定したということのようですから、首相を含めた内閣全体が憲法尊重擁護義務に違反したことをしているといえます。このような違憲な安保関連法案は廃案にされるべきです。

 また、憲法は、国民が権力を縛るためのものですが、国民と政治家の最も大切な約束だともいえます。その約束すら守らない政府が、口頭で『アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない』などといくら約束しても信用することはできないのです」

(弁護士ドットコムニュース)



「憲法を法律に適応させる」?? 中谷防衛大臣が憲政史上最悪の発言をした件

 菅官房長官が、「違憲ではないという著名な憲法学者もたくさんいる」とおっしゃった後、なかなかそのような著名な憲法学者がたくさん発見されず、残念に思っているところです。
ふう。。。
 ツチノコを探すよりも大変そうです。

 ところで、そんな学者の数以上に大変問題な発言を中谷防衛大臣がしていました。

 6月5日、辻元議員が、6月4日の憲法審査会で三人の参考人が安保関連法案について全員違憲だと述べたことを受けて、次のように質問しました。

 辻元議員「私は、昨日の憲法審査会を受けて、3名違憲と言われたことを受けて、本法案は一回政府は撤回された方がいいと思いますが、いかがですか?」

 うん、辻元議員、良いこと言います。だって、違憲だって、著名な憲法学者がそろって言ってますもんね。

 それに対する、中谷防衛大臣のお返事。

 中谷防衛大臣「政府としても様々な角度からご意見を頂戴をし、また現実に安保法制懇談会という非常に著名な見識を持った方々に参画をしていただいてご意見をいただきました。
 その後は、政府としては国民の命と平和な暮らしを守っていくために、憲法上、安全保障法制はどうあるべきか。これは非常に国の安全にとっては重要なことでありますので、与党で、こういった観点でご議論をいただき、そして現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのかという議論を踏まえまして閣議決定を行ったわけでございますので、多くの識者の意見を聞きながら、真剣に検討して決定したものであります。」

 ふーん。。。ん?!

 回りくどいですし、あまりにも普通のことのように話しているので、もう一度、抜き出してみましょう。

 「現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのかという議論を踏まえまして閣議決定を行ったわけでございます」

 憲法を法律に適応させる。。。?!
画像

 言うまでもないことですが、日本国内での法規の強さの序列としては、憲法、法律、政令の順番になっています。
 そして、憲法に反する「法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為」は無効なわけですよね(憲法98条)。
 法律で憲法を変えようなどということはあり得ないわけですが、安保関連法案で憲法を実質的に変えてしまおうという本音が透けて見えたということですよね。

 また、中谷防衛大臣はこうも言っています。
 「昨年の閣議決定は、これまでの憲法9条をめぐる議論との整合性を考慮したもので行政府としての、憲法解釈の裁量の範囲内であると考えて、これをもって憲法違反にはならないと考えるに至っている。」

 えーと、憲法審査会での3人の「著名な憲法学者」は、3人とも違憲だと言ったわけですが、「違憲な憲法解釈をすることが行政府としての憲法解釈の範囲内だ」と考えているということですよね。
 大事なことなので、もう一度繰り返しますが、憲法に反する「法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為」は無効です。そして、国務大臣には憲法尊重擁護義務があるわけですよ(憲法99条)。
 「行政府の裁量」などというものは、法律以下の存在で、国務に関するその他の行為として、憲法に反することはできないわけですよ。

 憲法は、権力者が暴走してしまわないように権力者を縛るもの。なのに、縛られている側が自主的にその縛りを緩めてしまえという発想なのです。これでは、憲法がある意味も、国の根本となる価値観を定めたものであるために改正しづらいものとされている意味も、それでも必要になった場合のために憲法改正ができることとされている意味もなくなってしまいます。

 何を言っちゃってるんでしょうかね。自分の言ってること分かってますかね?とんでもないことを言ってますよ。著名な憲法学者が違憲だと言っている安保関連法案も、行政府の裁量の範囲内だと言っちゃってますよ。
 中身を置いといたとしても、憲法と法律や行政裁量の関係を全く理解していないですよ。

 これは、日本の憲政史上最悪の発言と言っていいでしょう。中谷防衛大臣には、国務大臣としての資質があるのかと思ってしまいます。
 皆さん、こんな人たちに憲法を改正させていいんでしょうか?

 ところで、この中谷防衛大臣の発言の中で、安保法制懇という安倍首相個人の私的懇談会のメンバーが「違憲ではないという著名なたくさんの憲法学者」だと言いたいのかなあという部分がありましたよね。
 ただ、そのメンバーを見てみたら、14人中憲法学者と言えるのは一人だけで、それは、昨日、あすわかが合憲にカウントした西修駒澤大学名誉教授なんですよね。
 残りは、政治学者8人、元官僚・外交官3人、元自衛官1人、実業家1人という構成です。菅官房長官からのお返事がほしいところですね。

 明日の自由を守る若手弁護士の会

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