原水爆禁止2012年世界大会-広島、河本さんの参加感想文

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 世界大会への参加は、今回で3年連続3回目となりました。毎年、核兵器・放射能の非人道性を再認識し、平和への想いを新たにすることで、夏が来るたびに世界大会へ参加したいと思うようになっています。
 開会総会は6800人、若い参加者も多く、海外の政府・国際機関代表や平和運動団体代表の国際的な核廃絶・平和運動の取り組みを聞くと、私たち一人ひとりの運動の取り組みが世界中の人々とつながっていることを実感できます。
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 これまで開会総会後は青年交流集会に参加していたので、福井県の交流会には参加できなかったのですが、今年は青年枠を外れたので、やっと福井の皆さんと交流できるようになりました。今後もよろしくお願いします。

 2日目は、分科会13「青年のひろば-学習・交流と被爆者訪問」に参加しました。前回、広島に来た時は班長をやらされたことを思い出します。被爆者も高齢化し、戦争体験や被爆体験、放射能の恐怖を話せる人が年々少なくなり、直接対話ができる機会は限られていることを知って、それから毎回、被爆者訪問の分科会に参加しています。
 今回も30以上の班ができていました。私は8班になり、広島市安佐北区にある口田公民館に移動し、徳永始子さん、広川泰子さんからお話を聞くことができました。
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 徳永さんが被爆したのは14歳の時でした。学徒動員で広島の郊外にある三菱の工場に行っていたため直接被爆ではなく、2週間以内に市内に入った「入市被爆」を受けました。8月6日は、空襲警報が解除された後、防空壕を出たら閃光がはしり、何があったのかと気がついた時には、高台から見える広島市内の方向からキノコ雲と火の手があがっていたそうです。
 その後、雨が降ったことも覚えていて、広島の方向から避難してきた兵隊さんは手の皮がはがれぶら下がっていました。広島に入市した時は、東日本大震災の津波の後のような状態で、毎日たくさんの死者を見てきたことを語ってくれました。
 また、当時、物は不足していたが、闇市にはいろんな物があったということも教えてくれました。
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 広川さんは当時、小学3年生でした。原爆が落とされる前の晩に疎開先から広島へ帰ってきて、爆心地から2キロ圏内にある自宅で爆撃にあいました。ケガはしたけど家族全員が無事だったそうです。避難する時は地獄を見ているようで、避難場所では薬もなく、傷の手当てもできないまま、多くの死人やケガ人の中で2日間を過ごしました。傷口から膿がベタベタと流れ落ち痛みで夜も眠れない中、避難場所でいそがしく動き回る母の姿を覚えているそうです。食べるものがない状況で私たちを育ててくれた両親は、本当につらかったと思います。と語られていました。
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 徳永さんと広川さんは、今は戦争のない平和な時代だけど、戦争は人の人生を狂わす恐ろしいものだから、戦争だけはないようにして欲しい、体験した悲惨な出来事を二度と繰り返さないように原爆のない社会をつくって欲しい、との願いを私たちに託してくれました。
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 グループトークでは、感想交流と被爆体験や被爆者の思いをどう伝えていくか、地元に帰ってから取り組んでみたいことなどを交流しあいました。
 私が、原発が再稼働されてしまった福井県で平和運動や原発をなくす運動に取り組んでいることを話すと、徳永さんは、放射能の恐怖を背負い、後の世代まで被ばく者の子供として差別を受ける放射能汚染というのは、核兵器も原発も同じです、と言っていました。
 被爆者にとって原発事故は同じ苦しみを与える核兵器と同じです。核兵器廃絶と原発をなくす運動はともに進めていく共通の課題です。今回の経験をさらなる運動の発展につなげたいと思います。
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 大会3日目の8月6日、折り鶴を納め平和記念式典に参加しました。米国による原爆投下から67年、被爆者や遺族、各国政府代表者たちが参列し、鎮魂の祈りをささげました。
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 松井一実市長は「平和宣言」で、東日本大震災と原発事故の被災者の皆さんの姿は、67年前に被爆を経験したヒロシマの人々と重なり、「私たちの心は皆さんと共にあります」と力強く呼びかけました。また、東電福島第一原発事故を教訓とし、「核と人類は共存できない」という国民的議論が進められており、市民の暮らしと安全を守るためのエネルギー政策を早期に確立するよう日本政府に求めました。
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 10時30分からは閉会総会。アンジェラ・ケイン国連軍縮問題担当上級代表や各国の政府代表、日本共産党の志位和夫委員長が連帯のあいさつをしました。また、馬場有・福島県浪江町長が被災地からのうったえをおこないました。
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 最後に大会決議案、「広島からのよびかけ」で、核兵器の廃絶と原発ゼロをめざす行動に呼応して運動を発展させること、オスプレイ配備をやめさせ憲法9条を守り活かす運動を強めること、被爆者援護・連帯の活動をいっそう強めることなどが提起され、市民、自治体、政府、国連が力を合わせ、今こそ「核兵器のない世界」への扉を開きましょう、と呼びかける決議案を採択しました。
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 今回、私も実行委員として参加しているピースアクションから5人の青年が世界大会に参加しています。平和を願う観点から原発を考えるきっかけづくりがしたいとアクションを起こした青年が、結成から数ヶ月で世界大会に参加したというのは、これまでにない大きな変化ではないでしょうか?
 このような大きな変化の中にある重要な時期に、世界大会へ参加する事ができたのは、カンパを募ってくださった労連の皆さんやカンパにご協力いただいた皆さまのおかげです。世界大会に送り出していただき本当にありがとうございました。

核兵器禁止条約交渉開始を



 
このような楽しみも旅の良さです
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