政府案では救われない 派遣法の抜本改正を(2010年5月27日・しんぶん赤旗)

正社員への道閉ざすのか

パナソニック若狭に正規雇用を求める 地域労組つるがの河本猛さん(32)

 政府案は労働者が求める改正になっていません。審議会で政労使の代表が合意したといいますが、「労」とは誰のことでしょうか。私たち派遣労働者の声が反映されていません。

私は、パナソニック・エレクトロニックデバイスジャパン若狭(以下、パナ若狭=福井県)に2005年2月から4年間も派遣され、09年1月末での雇い止めを通知されました。

 「偽装請負」で最大3年の派遣可能期間を超えて働かされていたので、地域労組つるがに加入し、裁判で「正社員にせよ」とたたかっています。

ところが、政府案では、違法派遣の被害にあっても、正社員になれません。

 私は、裁判前に、労働局申告で是正指導を勝ち取りました。しかし、パナ若狭の示した直接雇用の労働条件は、正社員ではなく、時給810円のアルバイトでした。また、裁判でパナ若狭は、自分が派遣法違反だと認識していたことを認めません。

 政府案は、違法派遣をしたら派遣先の直接雇用にする「みなし雇用制度」が、期間従業員にすれば許されてしまいます。派遣先が違法性を認識していることも条件にされているため、まったく役に立たないのです。

 日本共産党は、違法派遣をしたら、派遣先正社員として直接雇用する義務を明確にするよう主張していますね。これが実現すれば、裁判でたたかわなくても、正社員になれます。

 私は、仕事が好きなので、どうしても工場に戻りたい。共産党にぜひ頑張ってほしい。

「派遣切り」止められない

パナソニック電工とたたかう みえ青年ユニオンのNさん(29)

 パナソニック電工四日市工場(三重県)で5年8ヶ月も派遣で働き、2009年3月に雇い止めされました。いま裁判で正社員化を求めています。

 私はプラスチックの製造現場で働いていましたが、「専門26業務」の「調査」(9号)や「研究開発」(17号)が名目となっていました。

 「専門業務」には、派遣可能期間の制限がないので、いつまでも派遣労働者として使い続けるため、「業務偽装」していたのです。

 この実態を理解してもらうため、みえ青年ユニオンの仲間と一緒に、労働局に10回も訴えに行き、やっと是正指導を勝ち取りました。

 「専門業務」派遣は、本当に専門性も高いものだけにしぼり込んで、厳格に運用すべきだと思います。ところが派遣法改正の政府案は、「専門業務」を温存し、さらに拡大することを検討しています。非常に不審に思います。

 これでは、私のようなひどい扱いを受ける労働者を増やすだけではないでしょうか。労働者はいつでも使い捨てにされ、「派遣切り」を止められません。

 派遣法改正の政府案は、私たち労働者の気持ちにこたえていません。大量の「派遣切り」がまた起こったとき、政府はどうやって労働者の生活を守るつもりなのか、問いただしたい。

 私は、自分が味わった思いを、誰にもさせないための抜本改正を望みます。

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